GPSを使うことで、2時間前に大地震の発生を予知できる可能性。前兆となるサインを発見

thumbnail image  甚大な被害をもたらす大地震をあらかじめ予測することは、地震の多い国々、我々が暮らす日本にとっても重要なことだ。 このほどフランス、コート・ダジュール大学の地震学者が、GPSで世界中の断層すべりを調べたところ、大地震の2時間前にその前兆となるサインが発生していることがわかったという。 このサインで完全な地震予知を行うには、観測機器の範囲も精度もまだ不十分だが、それでも『Science』(2023…
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宇宙飛行士の尿と汗を再利用し、飲料水に変えることに成功。水のリサイクル率が98%に(NASA)

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もはやSFではない。AIで宇宙船と会話する技術をNASAが開発中

thumbnail image image credit:NASA SF映画『2010年宇宙の旅』に登場する、「HAL9000」のようなAIが近い将来誕生するかもしれない。 NASAの技術者たちは、人間と自然に会話を交わすことができるAIを搭載した宇宙船の開発を進めているという。 この宇宙船が実現すれば、宇宙飛行士たちはいずれ、深宇宙の探査を行う宇宙船やロボット探査機などと会話できるようになる。 NASAの客員研究員ラリッサ・…
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やっぱりあった!土星の衛星エンケラドスの水に生命を構成する要素「リン」が発見される

thumbnail image 待望の証拠がついに明らかになった。以前から土星の衛星「エンケラドス(エンケラドゥス)」に液体の水が存在することは知られていた。さらにその水の中には生命を構成する上で不可欠な元素である「リン」が豊富に含まれている可能性がモデル研究により示されていた。 そしてついに、エンケラドスが宇宙空間に放出された水の中「リン」が含まれていたことが明らかになったのだ。 『Nature』(2023年6月14日付)に…
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かつて地球では1日が19時間しかなかった時期が10億年続いた

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フライドポテトの魅力に抗えない科学者たち。宇宙空間での揚げ物に挑戦

thumbnail image 外はカリッ、中はポクポク、そんなフライドポテトは地球の偉大な力、すなわち「重力」の思し召しだ。 油にジャガイモを投入すると、その表面に泡ができる。そこに「浮力」が働くために、泡は表面から離れて、上へ浮かんでいく。これがカリッと揚がる秘密だ。 だが重力がない宇宙では浮力が働かないため、完璧なフライドポテトは食べられないはず。だが本当にそうだろうか?揚げ物の魅力に抗えない科学者たちは実験を行うことに…
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銀河の中心でやあ!と叫ぶ宇宙人。天の川の中心から繰り返し放たれるシグナルは宇宙人の挨拶なのかもしれない

thumbnail image 人間が世界の中心で愛を叫ぶように、宇宙人は銀河の中心でやあ!と挨拶をするために叫んでいるのかもしれないとする新たな研究が報告された。 天の川銀河の中心から繰り返し放たれる、狭帯域周波数の電波パルスこそが、宇宙人の挨拶かもしれないというのだ。 『The Astronomical Journal』(2023年5月30日付)で提案されているのは、この「狭帯域周波数の電波パルス」をキャッチして通信を試み…
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超音波の子守唄で、火星へ行く宇宙飛行士をコールドスリープに誘導できる可能性

thumbnail image 未来の世界、遠い宇宙へ旅立つ宇宙飛行士は、超音波の子守唄をきいてコールドスリープ状態に入れるようになるかもしれない。 セントルイス・ワシントン大学の研究チームは、マウスやラットの脳に超音波を照射することで、冬眠のような状態にすることに成功したそうだ。 人工的な眠りに誘われたマウスは、体温・心拍・呼吸が大幅に低下するなど、冬眠中の動物のように代謝活動が下がることが確認されている。 『Nature …
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ブラックホールの周囲をかこむ降着円盤を実験室で再現することに成功

thumbnail image イギリスの研究チームが、ブラックホールの特徴を人工的に再現することに成功したそうだ。 ブラックホールを実験室で再現しようという試みは以前にもあったが、今回はブラックホールの周囲を公転しながら落下する物質によって形成される円盤状の構造「降着円盤」の再現だ。 『Physical Review Letters』(2023年5月12日付)に掲載されたこの研究では、降着円盤から噴出されるジェットまで観察さ…
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極小のマイクロ・ナノプラスチックが、摂取後わずか2時間後に脳内で検出される

thumbnail image 新たなマウスによる実験で、食品の包装などに使用される、ありふれたプラスチック粒子が、口に入れてからわずか2時間で脳に侵入することがわかったそうだ。 微粒子のマイクロ・ナノプラスチックはどこにでも入り込み、すでに私たちの血液や内臓組織からも見つかっている。 だが、今回の研究では「血液脳関門」というバリアで守られているはずの脳にまで、わずか2時間で到達することが明らかにされたのだ。 血液脳関門は、毒…
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新たな地球外生命体の探し方が報告される。金属が少ない恒星の近くの惑星を探せ!

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実験室で初めて太陽フレアを作り出すことに成功

thumbnail image アメリカの研究チームが、太陽で起きる巨大な爆発現象「太陽フレア」を人工的に再現することに成功したそうだ。 本物の太陽フレアは、地球をいくつも飲み込めるほど巨大なものだが、今回作られたのは文庫本サイズのごく小さなものだ。 それでも太陽フレアを発生させるプラズマのループ構造が確認されるなど、その発生メカニズムの解明に重要な手がかりを与えてくれている。続きを読む…
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火星での食事はプラスチックごみから作られるかもしれない。NASAの食品技術専門家は語る

thumbnail image そう遠くない未来、火星に移住した人類は、プラスチック廃棄物から作られた料理を食べるかもしれない、と聞いたらきっと驚愕するだろう。 昆虫食や霜降り培養肉など、世に代替食品は数あれど、プラスチックを原料にした食事はこの世でもっとも過激なものに思える。 だが地球のようには調理が難しい宇宙では、私たちの常識などの通用しない。 長期ミッションを遂行する宇宙飛行士の食と健康を守るべく、NASAの3D食品技術…
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地球に似た太陽系外惑星からの奇妙な電波信号は、生命に必要な磁場である可能性

thumbnail image 地球に似た太陽系外惑星から奇妙な電波が検出された。これはもしかしたら、生命の存在に欠かせない磁場の可能性があるという。 超大型干渉電波望遠鏡VLAで地球から12光年離れた赤色矮星を観察していた天文学者チームは、そこで、星のオーロラと思われる電波を発見した。 このオーロラは、恒星を公転する太陽系外惑星「くじら座YZ星b(YZ Ceti b)」の磁場が原因と考えられ、「太陽系外の惑星にも磁場が存在す…
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アルプスの山の神を祀った古代ローマの神殿跡が偶然発見される

thumbnail image 考古学者は日々熱意をもって、発掘作業を続けている。だが、歴史的遺物に遭遇することは極めて稀だ。 その一方で、山歩きをしていた、なんの知識のない素人が、長い間、忘れ去られていた山の神に捧げられた古代ローマの神殿にひょいと偶然に出くわしたりすることもある。 スイス、アルプスをハイキングしていた男性は、岩の中に埋もれた古代ローマの硬貨に出くわした。のちの調査により、その場所は山の神々に供物を捧げるため…
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