伝説のドラゴンそっくりな2億4000万年前の海竜の全身化石が公開される

thumbnail image 中国の神話や伝説に出てくるドラゴンそっくりな(海洋性爬虫類)の化石を見れば、大昔の地球はファンタジーの世界だったに違いないと確信するはずだ。 この2億4000万年前の三畳紀の化石は、「ディノケファロサウルス・オリエンタリス(Dinocephalosaurus orientalis)」という爬虫類の一群である原始竜類のもので、中国貴州省で発見され命名されたのは2003年。もう20年も前のことだ。 …
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頭のてっぺんのあなで呼吸をしていた3億8000万年前の古代魚の化石を発見、

thumbnail image オーストラリアで、頭のてっぺんにあいた孔(あな)で呼吸していたらしい、3億8000万年前の古代魚の化石が発見されたそうだ。 この新たに発見された風変わりな魚は「ハラジカデクテス(Harajicadectes zhumini)」と名付けられた。 『Journal of Vertebrate Paleontology』(2024年2月5日付)に掲載された論文によれば、大きな牙を持ち、骨のようなウロコ…
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恐竜時代から生き延びていた常緑樹「ジュラシックツリー」絶滅の危機を乗り越え再発見

thumbnail image オーストラリアには恐竜時代から生き延びてきた、”生きる化石”のような巨樹が存在する。その常緑樹はウォレミア(Wollemia)で、「ジュラシックツリー」と呼ばれている。 この古代樹は約9100万年前に繁栄し、200万年前に絶滅したと考えられていたが、1994年、ニューサウスウェールズ州のブルーマンテンズで、国立公園のレンジャーが偶然発見した。 だが生き残りは90本しかなく、まさに絶滅寸前だった。…
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小惑星衝突前に恐竜は衰退していなかった。新種の恐竜の発見で裏付けられる

thumbnail image 新たに発見された恐竜「ヘルチキン(地獄のニワトリ)」と呼ばれている、エオネオフロン・インフェルナリス(Eoneophron infernalis)の分析によると、彼らは小惑星の衝突前から衰退していたわけではなかったことが裏付けられたそうだ。 6600万年ほど前、小惑星が地球に衝突し、地上を支配していた恐竜の時代が終わったが、これまでの説によると、恐竜はこのイベント以前にすでに全盛期を終えており、…
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メガロドンはこれまで考えられていたよりも細長かったことが新たな研究で示唆される

thumbnail image メガロトンは確かに存在した。だがどんな姿をしていたのかは未だ明確にわかっていない。歯と脊椎の化石しか残されていないからだ。 メガロドンが史上最大の海の捕食動物だったことは間違いないだろう。だが、その脊椎を改めて検証したところ、想像以上に細長かったことが示されたのだ。 これまでメガロドンは、丸くてがっしりとしたホホジロザメと比べられることが多かったが、むしろアオザメに近い体型をしていた可能性がある…
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1550万年前の新種のネコ科動物の化石がスペインで発見される

thumbnail image これまでに知られていなかった、中型のネコ科動物の化石がスペイン、マドリッドの外れで発見された。 すでに絶滅したこの新種は「マゲリフェリス(Magerifelis peignei)」と名付けられ、今から1550万年前の中新生中期を生きていたという。 小さなイエネコから中型のチーターなどが含まれる「ネコ亜科」の仲間で、骨質の舌骨(首の前にあるU字型の骨)のおかげで、ゴロゴロと喉を鳴らせても、ライオン…
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世界最古、2億8800万年前の爬形類の皮膚の化石を発見

thumbnail image アメリカで、前期ペルム紀にあたる2億8800万年前を生きた爬形類(爬虫形類)の皮膚の化石が発見された。皮膚の化石としては世界最古のものとなる。 この極めて珍しい皮膚の化石は、オクラホマ州リチャーズ・スパーの洞窟から発掘された。皮膚はウロコ状をしており、初期の「有羊膜類(爬形類に属する脊椎動物)」が陸上に適応していくプロセスを今に伝えている。 中でも初期の爬虫類である「カプトリヌス」の皮膚は、見た…
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2024年、辰年のスタート。絶滅危惧種のタツノオトシゴを救うプロジェクトが順調に進行

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2023年、世界を明るくさせた10のうれしい自然界のニュース

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動物園で生まれた絶滅危惧種のリカオン。両親が育児放棄するもゴールデンレトリバーが代理母に

thumbnail imageimage credit:potawatomizoo/Instagram アフリカ大陸に生息しているイヌ科のリカオンは高い狩猟能力を持ちながらも絶滅の危機に瀕している。人間による密猟や自然破壊、家畜を襲う害獣として駆除されてきたからだ。 アフリカ大陸北部・西部ではほぼ絶滅し、現在保護活動が行われているが、そんな中、アメリカ・インディアナ州の動物園でリカオンの赤ちゃんが誕生した。 ところが、残念なこ…
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白亜紀を生きた頂点捕食者 、モササウルス類の新種が和歌山県で発見される

thumbnail image さかのぼること17年前、和歌山県で7000万年前(後期白亜紀)の海の捕食頂点に立つ「モササウルス」類の化石が発見された。 だがこのほど、そのモササウルスは新属新種であることが判明し、「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス(Megapterygius wakayamaensis)」と正式に記載されたそうだ。 「ワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)」との通称で呼ばれる古代の海の王者は、モササウルスとしては…
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うれしいニュース。絶滅寸前だったオグロフクロネコの再導入がうまくいき、かわいい赤ちゃんたちが誕生

thumbnail imageimage credit:Australian Wildlife Conservancy/Facebook オーストラリアには、カンガルーやコアラなど多くの有袋類が生息している。オグロフクロネコ( Dasyurus geoffroii )もその1つで、現在では西オーストラリア州最大の固有哺乳類肉食動物として知られている。 地元で「チュディッチ」と呼ばれるこの種は、現在個体数が減少していることから準…
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絶滅したバイソンを再導入したところ古代の岩面彫刻が出現。群れのひづめが彫刻を掘り当て先住民の予言が成就。

thumbnail image カナダの先住民族の土地に、一度は絶滅してしまったウシ科のバイソンが再導入されたことによって、重要な岩面彫刻(ペトロブリフ)が発見された。バイソンの群れがひづめで彫刻を掘り当てたのだ。 これは結果的に、北米大陸の先住民である、ダコタ族の長老たちが予言したことが実現したことになる。 予言には、100年以上前にこの地域で絶滅したバイソンが再び戻ってきたとき、部族の運命は好転するだろうと書かれている。続…
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5年後、2028年にテキサス州でマンモスが復活する可能性

thumbnail image アメリカ、テキサス州は、シカ、ガラガラヘビ、ヤマネコなど、動物が豊かなところだ。もしかしたら5年後、そこにケナガマンモスが仲間入りするかもしれない。 かつてユーラシア大陸の広範囲に生息していたケナガマンモスは1万4000年前からその個体数を大幅に減らし、極東のウランゲリ島に残っていた地球最後の個体群も紀元前2000年頃に絶滅し、地球上から完全に姿を消した。 米国の遺伝子工学企業「Colossal…
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絶滅寸前のスコットランドヤマネコを救うため、飼育された20匹近くが自然に放たれる

thumbnail image かつてはイギリス全土に広く分布していたが、20世紀初頭以降個体数が激減し、絶滅の危機に瀕しているスコットランドヤマネコを再び自然に戻すべく、再導入プロジェクトが進行中だ。 スコットランド王立動物学協会が運営する野生動物公園で育てられた若い個体が今回、20匹ほど森林に放たれた。 「セーブ・ワイルドキャット(Saving Wildcats)」と名付けられたこのプロジェクトでは、最終的にケアンゴーム山…
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