最も保存状態の良い三葉虫の化石が発見され、体の構造が明らかに

thumbnail image モロッコの火山灰の中から、ほぼ生きたままの姿を残した、これまでで最も保存状態が良いとされる三葉虫の化石が発見された。 火砕流に一瞬にして埋められたことで、普通なら残らないはずの柔らかい組織までが現代まで保存されていたため、研究者の間では「ポンペイの三葉虫」と呼ばれている。 そこからは、高度に発達した”とげつきのスプーン”のような付属器や全身に長く伸びた消化器官など、これまで知られていなかった三葉…
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シベリアの永久凍土で発見された4万4000年前のオオカミの解剖が行われる

thumbnail image シベリアの永久凍土から、驚くほど保存状態の良い4万4000年前のオオカミが発見された。歯や毛皮、骨、さらには内臓までもがそのまま残っていた。 そのオオカミは我々に、最終氷期にあった更新世後期(260万~1万1700年前)当時の環境や生物相を知る貴重な手がかりを与えてくれるかもしれない。 研究者らは解剖を行うことで、古代のウイルスや細菌、あるいは生前の食生活を伝える証拠などが発見されることを期待し…
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うれしいニュース。スペインオオヤマネコが絶滅の危機から復活

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類まれなる角を持つ7800万年前の恐竜が新たに発見され、ロキケラトプスと命名

thumbnail image アメリカ、モンタナ州の山中で、恐竜の新たな仲間の化石が発見されたそうだ。しかもそれは巨大で、ひときわユニークな角を持っている。 「Lokiceratops rangiformis(ロキケラトプス・ランギフォルミス)」と命名された7800万年前の新種は、トリケラトプスやスティラコサウルスなどと同じ角竜類(つのりゅうるい)で、このグループでは最大級の仲間だ。 大きな角や盾のようなフリルを特徴とするグ…
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恐ろしい捕食者だった。1億年前の巨大な翼竜の化石がオーストラリアで新たに発見される

thumbnail image 1億年前の白亜紀、オーストラリア北東部のほとんどは内陸まで海に浸かっていた。その上空には、翼から翼まで4mを超える巨大な翼竜が飛び回っていたのだ。 今は失われた「エロマンガ海」には、カメやイルカのような魚竜から、10m近い巨体を誇る捕食者クロノサウルスなど、さまざまな海洋生物が生息していた。 新たに発見された「ハリスキア」の化石は、この時代最大の飛行生物である翼竜として、そうした生き物たちを上空…
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3人の少年が発見した激レアなティラノサウルスの幼体の化石、博物館で展示されることに

thumbnail image 子供の頃、恐竜図鑑をめくっては、「いつか本物の化石を自分で発掘してみたい!」なんて目を輝かせた記憶はないだろうか。 そんないわゆる「子供時代の夢」を、子供のうちに実現させてしまった少年たちがいる。2022年の夏、ノースダコタ在住の3人の少年が、ハイキング中に化石を発見した。 専門家が調べたところ、その化石は非常に珍しいティラノサウルスの幼体であることが判明した。 本格的な発掘が行われた結果、少年…
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種の違うイルカの赤ちゃんと一緒に泳いでいたピンク色のイルカを発見

thumbnail image 絶滅の心配がある希少なイルカの子が、これまで絶滅が危惧されている珍しい別の種のイルカと一緒に泳ぐ姿がカンボジアで目撃された。 一緒に泳いでいたのは、成長すると全身ピンクあるいはピンクと灰色のまだら模様になるシナウスイロイルカの成獣と、カワゴンドウの赤ちゃんだ。 シロナウスイロイルカは鼻が長いのが特徴だが、カワゴンドウは頭が丸くのっぺりしているのでその姿は似ても似つかない。 彼らは明らかに親子では…
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魚を食べる巨大グモ、絶滅寸前だったがイギリスで個体数を増やしつつある(蜘蛛出演中)

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うれしいニュース!絶滅危惧種、フンボルトペンギンのヒナが11匹誕生

thumbnail image イギリスのチェスター動物園で、4月中旬に合計11羽ものフンボルトペンギンのヒナが誕生していたことが公表された。ここ10年で1シーズンに誕生したヒナとしては最多だそうだ。 フンボルトペンギンは絶滅危惧種に分類されており、一度にこれだけのヒナが誕生したことは、種にとっても大きな恩恵と言えるだろう。 ヒナにとって一番デリケートな時期と言われる生後40日を、全員が無事に乗り越えたことが確認され、今回のお…
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100万年前にユーラシア大陸に存在した史上最大種の「ジャイアントチーター」の詳細が明らかに

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キツネはペットだった?人間と絶滅種のキツネが埋葬された1500年前の墓が発見される

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南米ペルーで新種の鹿が発見される。シカ科最小種、プーズーの仲間

thumbnail image ペルーのアンデス山脈中央部の乾燥地帯で、南米ではおよそ60年ぶりとなる新種の鹿が発見されたそうだ。 新種は「プーズー」というシカ科最小種の仲間で体高38cmと、柴犬ほどの大きさのこの鹿は「プデラ・カルラエ(Pudella carlae)」と名付けられた。 また、この発見はただ新種が見つかっただけでなく、かつて提唱された小型のシカグループ「プデラ属」の復活にもつながるという。続きを読む…
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白亜紀前期の恐竜の足跡の近くに人間が刻んだ岩面彫刻が発見される

thumbnail image ブラジル北東部の遺跡で恐竜の化石化した足跡と並んで古い時代の岩面彫刻が刻まれているのが発見された。まさにここは古生物学と考古学が融合した注目すべき場所だと言えよう。 パライバ州ソウザにあるセロテ・ド・レトレイロ遺跡には3つの主要な岩があって、その露出部に白亜紀前期(1億4500万年~1億500万年前)の獣脚類、竜脚類、イグアノドン系の恐竜の化石化した足跡が残されている。 植民地化時代以前の南米の…
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マンモスの復活にまた一歩近づいた。アジアゾウのiPS細胞作成に成功し画期的な進歩

thumbnail image 大昔に絶滅したケナガマンモスの復活に挑んでいるアメリカの企業が、アジアゾウ(Elephas maximus)から「iPS細胞」を作ることに成功したそうだ。 「ケナガマンモス」の親戚であるアジアゾウから作られたiPS細胞があれば、生き動物から組織を採取することなく遺伝子の編集を試み、現代のゾウとマンモスの違いを調べることができる。 バイオテクノロジー企業、Colossal Biosciences社…
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超感覚を持つ恐竜、テスケロサウルスにスーパー嗅覚があることがわかり脚光を浴びる

thumbnail image テスケロサウルスは、その世界が劇的に変わろうとは知る由もなかった。直径約10kmの巨大隕石が地球に落下し、恐竜時代は唐突に終焉を迎えた。5度目の大量絶滅である。 白亜紀後期、この恐竜はトリケラトプス、ティラノサウルス、アンキロサウルスといった恐竜時代のスターたちと一緒に生きていたが、地味な存在のテスケロサウルスはほとんど知られていなかった。 しかし最近の研究により、テスケロサウルスの超感覚が明ら…
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