アメリカの需要の最大40%を満たすリチウム資源がガス田の排水に含まれていることが判明

thumbnail image アメリカ、ペンシルベニア州のガス田から流れ出る廃水に、大量のリチウムが含まれていることが判明したそうだ。 『Scientific Reports』(2024年4月16日付)に掲載された研究によると、マーセラス・シェールガス田で行われる水圧破砕による廃水には、米国の需要の40%をまかなえるだけのリチウムが含まれているという。 国立エネルギー技術研究所のジャスティン・マッキー氏は、「そこにこれほどの…
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本当に歩いているように見える!指輪物語のエントのようなニュージーランドの「歩く木」

thumbnail image 広々とした野原を木がのしのし歩いているように見えるよね。映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるエントを思い出した人も多いのではないだろうか。 これはニュージーランド固有種のノーザンラタという木で、もっとも背が高くなる花木の一種だ。最長で1000年も生きることもあるという。 二股に分かれた足のような根と長い腕のような枝は、まさに中つ国を守る木の種族エントの姿そっくりだ。 その高さはなんと32m…
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これまでに例のない宇宙からの電波信号が天文学者たちを困惑させている

thumbnail image これまでに観測されたことのない宇宙からの奇妙な電波信号が国際的な天文学者チームによって発見された。 既知の周期的な電波シグナルは、一般的に数秒からほんの数分の1秒とごく短いものだが、今回新たに発見された電波過渡現象「ASKAP J1935+2148」は1時間近くと圧倒的に長いのだ。 それだけではない。この現象の電波には3つの異なる状態があり、それらが切り替わりながら地球で検出されるのだ。 その発…
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カタツムリにヒントを得たロボット、群れで協力して様々な作業をこなす

thumbnail image ぬるぬると這い回るカタツムリの動きは鈍いが、ロボット工学者の目には立派なロボット開発のヒントになる。実際、この新型ロボットはカタツムリにヒントを得て開発された。 カタツムリ・ロボットは「スワームロボット」と呼ばれるタイプのもので、単体でも活動できるが、その真価は群れ(スワームとは群れのことだ)をなして仲間と連携することで発揮される。 こうしたロボットのチームワークは、災害現場での被災者の捜索、危…
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ヘビのような頭を持ち陸地を這いまわる外来種、ノーザンスネークヘッドがアメリカで再発見

thumbnail image アメリカで、ヘビのような頭を持ち、陸地を這いまわることができる脅威の外来魚が再び発見、捕獲され、人々を震撼させている。 ミズーリ州で先月末、水から引きあげられても数日間生き延びる能力を持つ外来種、ノーザンスネークヘッドが見つかった。 ニシキヘビ似の頭をもち、体長は最大で3mにも達するこの魚が、同州で初めて発見、捕獲されたのは2019年のことで、今回で4度目になるという。続きを読む…
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バルト海に巨大な緑色の渦巻きが出現、藻の大量発生でデッドゾーンが形成されていた

thumbnail image 神秘的であると同時に畏怖の念をも抱かせる巨大な緑色の渦。まるで巨大な目玉にも見えるこの光景は2018年に宇宙からバルト海を撮影したものだ。 この巨大な渦巻きの正体は藻類だ。高密度に大量発生し、水面付近が変色するこの現象を「水の華(藻類ブルーム)」と呼ぶ。 藻類が大量発生すると水中の酸素を欠乏させ「デッドゾーン」を形成する。ゆえに水の華は、海の生物にとっては危険な領域となる。 人間の活動や気候変動…
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40億年前、地球にはじめて雨が降ったことを示す最古の淡水の痕跡を発見

thumbnail image 地球最古の雨は約40億年前だったようだ。オーストラリアで発掘された古代の鉱物の中に、淡水の雨が降った考えられる痕跡が発見されたそうだ。それは異常に軽い酸素の同位体だった。 研究チームが発見したその痕跡は、ただ最古の雨の痕跡というだけでなく、地球の形成に関する歴史についての定説までくつがえす可能性がある。 新たな発見は、この地球が従来の想定よりずっと早く冷え、生命が誕生する舞台が整っていたであろう…
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5歳でかぎ針編みを独学で覚えた少年の才能が開花、売り上げで孤児院を援助

thumbnail imageimage credit:Facebook 元孤児だったその少年は、生後半年でエチオピアからアメリカへ養子としてやって来た。現在11歳となったジョナ・ラーソンくんは、5歳の時にかぎ針編みに興味を持ち、Youtubeの動画を見て学んでいった。 以来彼は毎日のように編み物を続け、その才能を開花させた。かぎ針編みの技術も素晴らしいのだが、色彩感覚も素晴らしいのだ。 彼は自分の作品やキットをネット販売する…
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謎につつまれた遊牧国家の遺物。カザフスタンで2000年前の古墳から金の宝飾品が発見される

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トンガの火山噴火の影響で今後10年は異常気象が続く可能性

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カッコウの托卵が、新種を次々と生み出す理由

thumbnail image 生物の進化は自然選択によってのみ起こるわけではない。様々なプロセスを辿りながら、遺伝的形質が変化していくのだ。では新しい種はどのようにして生まれるのか?なぜ地球上にはこれほど多くの種が存在するのか? その理由の1つとして、食う者と食われる者、利用する者と利用される者との生存戦略がある。カッコウは他の種の鳥を利用し、巣に卵を産んでヒナを世話してもらう「托卵」をすることで知られているが、ここにもその…
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人間の素材となる重元素を生み出したのは宇宙最大の爆発ではない。未知なる発生源があるはずだ

thumbnail image 宇宙には重元素が多く存在する。これらは人間の体を構成する重要な成分の一つだ。人間の体内には鉄よりも重い元素が多く含まれており、骨の構成、血液の生成、さまざまな生化学的プロセスに欠かせない役割を果たしている。 だが、こうした重元素がどこで作られたのかは、天文学上の大きなミステリーだ。 これまでその有力な候補とされてきたのは「ガンマ線バースト(GRB)」と呼ばれる、宇宙でもとびきり巨大な爆発だ。その…
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ひとりで妊娠したと報じられていたエイの生殖器に疾患があることが判明、妊娠していなかった可能性も

thumbnail image オスのいない水槽で妊娠したと報じられた、エイのメス、シャーロット。一時同じ水槽にサメがいたことから、サメの子なのでは?と疑惑の声もあがったが、単為生殖である可能性が高いとして、その出産が待たれていた。 ところが、お腹は大きくなってはいるが、通常のエイの妊娠期間を過ぎても一向に出産しない。そして最近、シャーロットが飼育されている、アメリカの水族館「Aquarium & Shark Lab(…
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見過ごされていた象形文字の解読で古代エジプトのラムセス2世が納められていた棺を特定

thumbnail image 古代エジプトの最も有名なファラオのひとり、ラムセス2世がかつて納められていた石棺が特定された。 彼のミイラは略奪を阻止するために何度も移動が繰り返されたあげく、最終的に1881年に発見されているが、そのミイラが納められていた棺のほうはどこにあるかわからなかった。 特定のきっかけは、宗教施設の床下から石の断片が見つかり、そこに刻まれた象形文字を解読したことだった。続きを読む…
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ヒトの細胞を培養して作ったミニ脳を16個つなげて”生きたコンピュータ"を開発

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