2023年は1万本以上の研究論文が撤回され過去最高を記録

thumbnail image 2023年、今年は1万本以上の学術研究論文が撤回され、科学出版界にとって最悪の年になったそうだ。 『Nature』(2023年12月12日付)による最近の調査によると、2023年に撤回された論文の数は過去最高を記録したという。 とりわけ多かったのが、サウジアラビア、パキスタン、ロシア、中国といった国から発表されたものだ。 これは正当ではない論文の投稿が増えているということで憂慮すべき事態だ。 だ…
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アメリカで野菜に分類されているじゃがいもを穀物に分類することを検討中

thumbnail image 米国農務省(USDA)経済調査局によると、おもにアメリカ人が食べる野菜はジャガイモとトマトだそうだ。2019年の調査では、アメリカ人は年間平均22kgのジャガイモ、14kgのトマトを食べているという。 これには、フライドポテトやピザソースの消費が大きく貢献しているのは驚くことではない。 だが将来、農務省が年間の野菜消費量を集計し始めたら、トマトがトップの座に躍り出るかもしれない。 というのは、ジ…
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2023年、ネットユーザーの心を温かくした5つのやさしい出来事

thumbnail image どうしても悪い悲惨なニュースばかりが目立ってしまうが、SNS上には心温まる出来事もたくさん共有されている。 見知らぬ人のやさしさや思いやりに感銘したり、その日一日が幸せな気分になれたり、困難を乗り越える勇気をもらった人もいるはずだ。 人間まだまだ捨てたもんじゃない。ここでは2023年に話題となった5つのやさしい世界を覗いていくことにしよう。続きを読む…
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トナカイは食べながら寝ることができる。北極圏の短い夏に適応していた

thumbnail image 食べると寝るを繰り返す「食っちゃ寝」なら私にも可能というか得意だが、それを同時にやれてしまうトナカイの驚きの能力が発覚した。 設定上、クリスマスには大忙しのトナカイだが、オフシーズンの短い夏の間は、食事と睡眠を同時に行うことで冬の準備をしているという。 食べながらでもきちんと眠れている証拠に、反芻するトナカイの脳では、「ノンレム睡眠」と同じような脳波が出ていることが確認された。 トナカイは北極圏…
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このAIからは逃れられない?野外で撮影した写真の場所を正確に特定するAI

thumbnail image このAIがあれば、ひとまず迷子になる心配はなさそうだが、知られたくない人に居場所を特定されてしまうという恐ろしさもある。 スタンフォード大学大学院の学生3人組が開発したAI「PIGEON」は、写真が撮影された場所をぴたりと当てることができるという。 PIGEONという名は、「Predicting Image Geolocations」を略したもの。Googleストリートビューで訓練されており、写…
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30年前に助けた少女から究極の恩返しを受けた男性、腎臓を提供してもらう

thumbnail image  30年前、当時6歳で重い病気を患っていた少女はボランティア運転手のデーヴ・ボーレンさんの車で、病院と自宅を結ぶ270kmの長旅を何度も共にした。 そして今、彼女は彼に究極の恩返しをすることとなる。 デーヴさんは末期の腎不全と診断され、一生透析を受け続けるか、腎臓移植を受けるしか選択がないと宣言された。 今でも交流を続けている当時の少女は、彼に命を救う贈り物を返すことにした。腎臓移植の提供者にな…
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世界最小の牙の生えたカエルの新種を発見。オスが卵を守る珍しい生態

thumbnail imageインドネシア・スラウェシ島で発見された世界最小の牙のあるカエル/Image credit: Sean Reilly 多様な生物が生息するインドネシアのスラウェシ島では、とてもユニークなカエルの新種が発見されたそうだ。 ぷよぷよと柔らかい体をしたカエルの多くは、かろうじて上アゴにしか歯が生えていない。ところが、その新種にはなんと立派な牙が生えているのだ。 ユニークなのはそれだけではない。「Limno…
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天王星の鮮明な環をジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影

thumbnail image まるで異世界へとつながるポータルのようだが、これは天王星である。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた最新の画像は今までイメージしていた天王星とはまた違う一面を見せてくれている。 天王星は謎が多く、太陽系の中では比較的地味な存在のように感じるかもしれないが、その真の姿を知れば、とてもユニークな惑星であることがわかるだろう。続きを読む…
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古代メソポタミアのレンガが3000年前の地磁気異常を記録していた

thumbnail image メソポタミアの王の名前が刻まれた古代のレンガから、3000年前におきた地球の地磁気(地球がもつ固有の磁場)の異常が確認されたそうだ。 国際的チームによるこの研究は、古代メソポタミアの粘土でできたレンガに含まれる酸化鉄に残された”地磁気の指紋”を調べたものだ。 それによると世界の七不思議の建造物の一つ「バビロンの空中庭園」で有名な「ネブカドネザル2世」の時代、地球の地磁気はかなり短期間のうちに急激…
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ミッキーにピカソにチャップリン、2024年1月1日からパブリックドメインになる著作物

thumbnail imageimage credit: youtube 毎年1月1日、著作権の保護期間が切れた著作物がパブリックドメインとなり、誰もが自由に使用したり共有することが可能となる。 1928年にアメリカで出版されたディズニーの『蒸気船ウィリー』もその1つで、その他の象徴的なキャラクターや作品が、ついに著作権の制限から解き放たれることが発表された。 その他、2024年にパブリックドメインとなる著作物をいくつか見てい…
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「誰か助けて~!」浜辺の砂にうもれて動けなくなっているアザラシの子の保護物語

thumbnail image イギリスの海岸を歩いていた女性が何かが必死に鳴き声を上げていることに気が付いた。声のする方を探してみると、岩の隙間にアザラシの子が! 首から下は全部すっぽりと砂の中に入り込んでしまっている。どうしてこんな状況に陥ったのかは不明だが、出ようともがいていたところ、どんどん砂の中に埋もれてしまったのかもしれない。 いずれにせよ自力で出ることは困難で、助けを呼ぶために大声で鳴いていたのだ。女性は地元のア…
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大晦日の花火は何百万羽もの鳥に深刻な影響を与える。越冬している鳥の体に大きな負担

thumbnail image 世界各地では大晦日にその年の最後を飾る花火が打ち上げられる。我々人間にとっては楽しみかもしれないが、鳥にとっては迷惑極まりないことであるようだ。 大晦日に大量に打ち上げられる花火は、10km先の鳥までも驚かせ一斉に飛び立たせる。その数は通常の夜の平均1000倍、ピークには1万~10万倍にもなり、越冬している鳥の体に大きな負担をかけている恐れがある。 『Frontiers in Ecology a…
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16世紀の地図にあった幻の島は「悪霊が跋扈する島」てして恐れられていた(カナダ)

thumbnail image カナダ、ニューファンドランド島とラブラドル半島の間にあるとされていたその島は、16世紀までは確かに地図に存在していた。 船乗りたちはその海域に近づくと巨大な獣の咆哮のようなものが聞こえ、幽霊やグールがはびこっていると恐れ、足を踏み入れる者はおらず「悪魔の島」と呼ばれていた。 だが17世紀半ば、地図作成者が重大な発見をした。そこに島などなく、悪魔の島は幻の島だったのだ。続きを読む…
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土星衛星エンケラドスに生命の兆候。探査機で回収できる可能性

thumbnail image 土星の衛星、エンケラドス(エンケラドゥス)から噴出する氷柱には生命を構成する有機分子が存在すると考えられている。 NASAのカッシーニ宇宙船による観測結果によると、科学者たちはこの氷柱内のアミノ酸が、宇宙探査機との接触に耐えうることを発見した。 地球外生命の発見が期待されるエンケラドスは、内部に液体の水が存在すると考えられており(関連記事)、時折それを宇宙に噴出している。 もしもこの衛星に生命が…
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実は偽物だったエイリアン(地球外生命体)と関連付けられた5つの人工物

thumbnail image その時代にそぐわない技術が使用されたオーパーツや、人間とは思えない構造をした物体が発見されると、エイリアン(地球外生命体)と関連付けられることがある。 それらは私たちの心をときめかすもので、今だ正体不明のものもあるが、悲しいことに中には偽造されたものが存在する。 奇妙な球体から古代の飛行機など、ここでは明らかに偽物であるとわかった5つの人工物を見ていくことにしよう。続きを読む…
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