イエローストーン国立公園の温泉で、古代に起源を持つ巨大ウイルスを発見

thumbnail image アメリカ、イエローストーン国立公園で、湧き出る超酸性の温泉から太古のウイルスが発見されたそうだ。 そのウイルスは「メガウイルス」という巨大なウイルスで、15億年以上前に藻類が出現したのとほぼ同時期に出現したとされるかなり古いものだ。 しかも驚いたことに、そうしたウイルスの中には、海底の熱水噴出孔付近に生息する好熱性ウイルスの仲間もいたのだ。 生命の誕生や進化に深く根ざすとされる、こうした温泉のウ…
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AI生成の「かわいい子猫のような花」の存在を信じ、偽の種を購入してしまう人が続出

thumbnail imageimage credit:X 画像生成AIで作られた偽物のかわいらしい花の画像に騙されて、あるはずもないその「花」の偽の種を購入してしまった被害者がかなり出たらしい。 その花は子猫の顔のような見た目をしており、確かにとても可愛らしい。手元で咲かせてみたい!と思ってしまっても仕方がないのかもしれない。 本物だと信じた人たちは通販サイトにお金を払い、海外から種が届くのを心待ちにしていた。確かに種は届く…
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朽ちかけた桜「スタンピー」惜しまれながら最後に満開の花を咲かせる。防波堤工事で伐採予定

thumbnail image 「スタンピー」の愛称を持つ枯れかけの桜がアメリカの首都、ワシントンのボトマック川沿いにある。地面は水にさらされ幹も朽ちかけているのに、それでも春になると残された枝に美しい花を咲かせる姿が多くの人に愛されてきた。 ポトマック川周辺に植えられている桜は、明治時代、1912年に日米親善の証として日本から贈られたものだ。 だがアメリカに春の到来を告げてきた桜たちは、気候変動による水面上昇を防ぐための防波…
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暗闇で光る植物が米農務省に承認され販売開始に。発光キノコの遺伝子を組み合わせたもの

thumbnail image 遺伝子工学の進歩は、日常生活に革命をもたらす新たな技術を提供する。暗闇で光る発光植物「ホタルペチュニア(Firefly Petunia)」が開発され、アメリカ合衆国農務省(USDA)がこれを承認し、予約販売が開始された。 Light Bio(ライトバイオ)社が開発した「ホタルペチュニア」には一般的な植物である「ペチュニア」に、発光キノコのDNAが組み込まれており、植物だというのに光を放つ。 昼間…
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トマトジュースに抗菌効果。サルモネラ菌などの有害な細菌を殺菌する効果を確認

thumbnail image トマトには、進化的に保存された自然免疫反応の1種として機能する「抗菌ペプチド」が含まれている。それは生のトマトだけでなく、トマトジュースにしてもしっかり含まれている。 『Microbiology Spectrum』(2024年1月30日)に掲載された研究によれば、トマトジュースはおいしくてヘルシーなだけでなく、腸内のチフス菌(サルモネラ菌の一種)や消化器・尿路の病原菌を殺菌し、私たちの健康を守っ…
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人間の体内からこれまで知られていないウイルスに似た微生物を発見、「オベリスク」と名付けられる

thumbnail image 人間の体内には様々な微生物が存在するが、その中から未知なる存在が発見された。研究者らは、このウイルスのような存在を「オベリスク」と命名している。 謎めいたオベリスクは遺伝物質を持つ。だが検出可能な配列はなく、ほかの生物学的物質との構造的な類似性もない。 スタンフォード大学の生物学者イワン・ジェルデフ氏らによれば、この発見は、ごく単純な遺伝子分子と、より複雑なウイルスとの間にある空白を埋めるヒント…
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生命の起源に関する秘密を発見。17億5000万年前に光合成が行われていたことが判明

thumbnail image  オーストラリア北部の砂漠で、17億5000万年前には地球上で「光合成」が行われていたことを示す、最古の直接的な証拠が発見されたそうだ。 それは「シアノバクテリア(藍藻)」と考えられる化石に残されていた「チラコイド」という構造だ。それは葉緑体やシアノバクテリアの中にある区画で、まさに光合成の光化学反応が起きているところだ。 つまり、その当時すでに光合成を行うシアノバクテリアが存在したということで…
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進化はこれまで考えられていたほどランダムではないことが新たな研究で判明

thumbnail image 新たな研究によると、進化はこれまで考えられていたほどランダムではなく、予測不可能なものではないそうだ。 個性豊かで奇妙な生物たちを見ていると、それを作り出した進化の軌跡は不確実性もので、予測するのが難しいと思われていた。 ところが英国ノッティンガム大学の研究チームによって、遺伝子同士には協力や対立関係があることが判明した。 それはつまり、ランダムに見える進化であってもそれまでの経緯に左右されてお…
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オーストラリア先住民族の植物を使った伝統薬にモルヒネの10倍の鎮痛効果

thumbnail imageimage credit: Steve Fitzgerald/Wikimedia Commons オーストラリアの先住民族(アボリジナル)が昔から伝えてきた伝統的な薬にはモルヒネすら超える強力な鎮痛効果があったようだ。 先住民族ニキナ・マンガラ族の長老ジョン・ワトソン氏はワニに襲われ指を食いちぎられるという悲惨な目にあった。 この時彼は、マングローブに生育する植物の樹皮をちぎって噛み砕き、柔らかく…
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世界初、土に植えると芽が出るiPhoneケースが登場。生分解性素材で植物の種子入り

thumbnail image プラスチック製のスマートフォンケースは、手頃な価格で入手できることから人気があるが、分解に時間がかかるため、埋立地や生態系への影響が懸念されている。 プラスチックは何百年、何千年と環境中に残留し、長期的な汚染につながる可能性があり、プラスチックが環境に与える影響は無視できない。 そこで開発されたのが生分解性のiPhoneケースだ。しかもこれ、種が入っていて堆肥化するため、使用後は土に埋めれば植物…
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微小の浮草が宇宙飛行士の主食になるかもしれない。様々な重力下での実験が行われている

thumbnail image 人類が宇宙に出たからといって、吸うものは吸わねばならないし、食べるものは食べねばならない。つまり宇宙飛行士には、光合成で酸素を出し、食材になってくれる植物が必要なのだ。 だが地上で育つ植物が、宇宙環境下でも育つとは限らない。そこで研究者たちは、地球とはまるで違う宇宙の重力に耐えられる植物を探している。 その有力な候補が、地球上で最も小さな花を咲かせる水草の仲間であり浮草である植物「ミジンコウキク…
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植物と会話する。光遺伝学を使って植物と話すシステムを開発

thumbnail image 植物に話しかけて、害虫や異常気象といった危険を前もって知らせることができたらどうだろう? 英国ケンブリッジ大学の植物学者チームは、まるでSFの世界を実現しようとしている。 植物と人間のコミュニケーションを橋渡ししてくれるのは、「光遺伝学(光でタンパク質を制御する手法)」という技術だ。 『PLoS Biology』(2023年9月21日付)に掲載された研究では、この技術を植物向けに改良することで、…
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アルテミス1号と共に月を周回した植物の種子から育った苗木を全米で育てるプロジェクト

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3億400万年前の氷河期に、アルカリ性の湖に潜む古代微生物が温暖化を引き起こした可能性

thumbnail image 現在、我々は気候変動の真っ只中にいる。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2021年、人間が地球の気候を温暖化させてきたことに「疑う余地がない」とする報告を公表している。 だが地球の歴史を振り返れば、同じような気候変動が繰り返し起こってきている。人類が誕生する前の氷河期にも温暖化は起きているのだが、いったいそれは何によって引き起こされたのか? 研究チームが、3億400万年前の古生代…
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南極の「血の滝」が赤い理由。その詳細が明らかに

thumbnail image 南極大陸東部のテイラー氷河には、まるで血のように赤くそまった滝がある。1911年に初めて発見された「血の滝(Blood Falls)」は、なぜこんな不気味な色をしているのか? これまで、海水とともに氷河に閉じ込められた微生物たちが数百年の歳月をかけ、鉄分を分解した結果、赤く染まったと考えられてきたが、その詳細がようやく明らかになったようだ。 続きを読む…
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