人間の手足の指がどのように成長するのかを観測することに成功

thumbnail image 人間の手足の指は、だんだんと生えてくるわけではない。土台となる”芽”から「彫刻」されるのだ。 このたび、ごく初期の人間の手足がどのようにして発達するのか詳細に表した、初の「ヒト細胞アトラス」が公開された。 それは発達初期の人間の手足で発現する遺伝子パターンを、細胞1つ1つのレベルで可視化したものだ。 手足の”芽”から私たちの器用さを支える指が現れる様子は、研究チーム曰く、彫刻家が大理石から作品を…
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早起きが得意?朝型の人はネアンデルタール人の遺伝子を引き継いでいる可能性

thumbnail image 早起きが得意で朝型の人は、ネアンデルタール人の遺伝子を引き継いでいるのかもしれない。新たな研究によると、ネアンデルタール人は「朝型」だった可能性があるそうだ。 そして彼らの「体内時計遺伝子」を持つ現代人も早起きな傾向にあるという。 朝型の体内時計は、高緯度地域に生息する動物によく見られるもので、今回の結果はそのことと一致する。 こうした朝型体内時計遺伝子は、季節によって大きく日照時間が変化する高…
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人間の赤ちゃんは産まれてすぐに音楽のビートを感じ取れることが判明

thumbnail image やはり人間の体には音楽を感じ取るDNAが刻まれているようだ。新たな研究によると、生まれたばかりの赤ちゃんでも音楽のビート(一定間隔で繰り返す音の拍子)を感じ取ることができるそうだ。 ハンガリー、アムステルダム大学とHUN-REN自然科学研究センターのチームによると、音楽のビートを認識する力は、新生児が「統計的学習」によって覚えるものではなく、生まれつき備わる認知メカニズムであるという。 その力が…
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暖かい地域に住む人の言語ほど大きな声に聞こえる理由

thumbnail image 最新の言語学の研究によれば、暖かい地域の言語ほど、声が大きく聞こえるのだそうだ。 南国の人たちは何だかやたらと大声で、反対に北国の人たちはぼそぼそと小さな声で話す。もしもそんな印象を持っているとしたら、案外正しいかもしれない。 『PNAS Nexus』(2023年12月5日付)に掲載された研究では、世界中の国の言語を分析し、平均気温が言語の大きさに影響することを実証している。 ドイツ、キール大学…
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人間の細胞から生きたロボットを作り出し、神経細胞の傷を治すことに成功

thumbnail image 未来の医療では、患者自身の細胞から作られた小さなバイオロボットが、神経の傷を治し、がんを発見し、薬を体内の必要な場所に送り届けるようになるかもしれない。 米国の研究チームが人間の気管細胞から作り出したオルガノイドの一種「アンスロボット(anthrobot)」は、小さな付属器官で自ら動き回り、神経細胞につけられた傷に集まると、なんとそれを修復してしまうのだ。 『Advanced Science』(…
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生きて腸に届いただと?内視鏡検査で男性の大腸内に生きたハエを発見

thumbnail image もし間違って口の中に入ったとしたら胃液で溶けてしまうはずだ。なのになぜ、生きたまま無傷の状態で腸に届いてしまったのだろう? アメリカの病院で定期健診をうけていた63歳の男性の腸内の内視鏡検査を行っていた医師は驚いた。なんと結腸内に生きたままのハエが存在していたのだ。 以下実際の症例画像が出てくるので、ハエが苦手な人は注意して欲しい。続きを読む…
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先史時代の女性は優れたハンターで男性と共同で狩猟を行っていたとする新たな研究結果

thumbnail image これまで「狩猟採集生活を送っていた先史時代、力が強く体力のある男性が狩猟の主な担い手で、女性は採集を中心に行っていた」が定説だった。 だが最近になり、この説は誤りであるとする研究結果が、いくつか報告されていたが、新たに発表された研究は更にそれを後押しする形となるかもしれない。 アメリカ、ノートルダム大学の人類学者の研究によると、女性は男性よりもハンターに向いているという。 また考古学的な証拠から…
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イギリスの博物館がローマ皇帝ヘリオガバルスをトランスジェンダー女性として再分類

thumbnail image 古代ローマ帝国23代皇帝、ヘリオガバルス(204年- 222年)は14歳で凱旋即位したときに、女王のような衣装を着て現れたことでローマ人を戦慄させたという逸話が残されている。 ヘリオガバルスがトランスジェンダーだったかどうかの議論は、学者の間でも意見が分かれているが、イギリスにあるノース・ハートフォードシア博物館は、今後この皇帝の展示の表示を”彼(He)”ではなく”彼女(She)”あるいは”彼女…
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他人の行動を観察する時、脳は実際に見えているものではなく、自分が期待しているものを見ようとする

thumbnail image 何かをしている他人の姿を見たとき、それがごく予想通りのものなら、私たちの脳は目から入ってきた情報を無視するようになる。そんな奇妙な習性が明らかになったそうだ。 高度に社会的な生き物である私たちにとって、他人が何をどうやっているのか観察するのはとても大切なことだ。 だが『Cell Reports』(2023年年11月13日付)に掲載された研究によると、脳は目で見たものをそのまま見ているわけではない…
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頭で感じる?体全体で感じる?27種の異なる愛がどのように体に現れるのかを調査

thumbnail image 「必要なのは愛だけ」かつてジョン・レノンはこう歌った。だが、私たちはどんな愛を経験し、体のどこでそれを感知するのだろう? フィンランド、アールト大学の研究グループによると、情熱的な愛から、動物や神への愛まで、程度も意味もそれぞれ異なるさまざまな形の愛が、体の各部位で体験されるのだという。 研究者たちが、27種類もの異なるタイプの愛を区別して測定したことを考えると、”愛”という言葉は、人間の経験の…
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月にDNAを送り、未来人に自分のクローンを作ってもらうのを夢見る物理学者

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ヨーロッパで5千年前に人類間で大規模な戦争が起きていた痕跡を発見

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自由自在に夢をコントロールできる「明晰夢」を見られるデバイスを開発

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約7か月の禁酒で、脳が大幅に回復しアルコール依存症のダメージを修復することが判明

thumbnail image 最近の研究によると、7.3か月にわたる禁酒で、ダメージを負った脳が大きく回復することがわかったそうだ。 お酒は美味しく楽しいものだが、飲み続ければ健康に悪影響が出ることが明らかになっている。 とりわけ気になるのが脳への影響だ。長期のアルコール摂取によって、認知障害や脳の構造変化を引き起こすだろうことが指摘されている。例え1日1杯でも脳が萎縮していくという研究結果も報告されている。 だが希望はある…
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動物から人間にうつる「人獣共通感染症」が増加、2050年までに12倍の死者を出す可能性

thumbnail image 2050年、動物から人へと感染する人獣共通感染症によって、現在の12倍の人々が死亡すると予測されるそうだ。 『BMJ Global Health』(2023年11月2日付)に掲載された研究では、ここ数十年で、動物から人に感染症が移る「スピルオーバー」が規模・頻度ともに増加傾向にあることを明らかにしている。 この調査を行った米国のバイオテクノロジー企業「Ginkgo Bioworks」の専門家チー…
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