幼児にたくさん話しかけることが脳の言語領域の発達に変化をもたらすことが判明

乳幼児の頃からたくさん話しかけることが言語能力の発達を促すということは広く信じられており、実際に「幼少期に大人と会話した回数が将来的な認知能力などに影響する」という研究結果も報告されています。新たに、「幼児にたくさん話しかけることが、脳の発達に変化をもたらす」という結果を示した論文が、科学誌のJournal of Neuroscienceに発表されました。続きを読む……
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カフェインを静脈注射すると何が起きるのか?

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには覚醒・興奮作用があり、眠気を払いたい時やエネルギーがほしい時にカフェインを摂取するという人は多いはず。そんなカフェインを「静脈注射」すると一体どうなるのかについて、アメリカのユタ大学で薬物中毒などについて研究するジェフ・クラーク氏が解説しています。続きを読む……
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男性の自慰行為は生殖管から病原体を洗い流すために4000万年前から進化してきたのではないかと研究で明らかに

自慰行為は猫や犬、イルカ、馬などといった動物界全体で一般的な行動となっていますが、特に人間を含む霊長類では顕著な行動として観察されています。自慰行為は、病理学的または性的興奮に伴う行動だと考えられていましたが、進化の歴史や重要性に関する研究はごくわずかでした。しかしユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの人類学者であるマチルダ・ブリンドル氏らの研究チームが「霊長類における自慰行為は古代から続く特徴的な…
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「運動が認知機能に及ぼす影響についての研究には多くのバイアスが含まれている」との報告

「運動をすることは認知能力に良い影響を与える」といった学説を信じる人も多いですが、グラナダ大学のダニエル・サナブリア・ルセナ氏らの研究チームが、109件に上る「運動が認知能力に与える研究」を分析したところ、「運動が認知能力を向上させるという決定的な証拠はない」と結論付けています。ルセナ氏が海外メディアのEL PAÍSのインタビューに応じており、スポーツやその他の運動が脳機能に対して有効な効果を示す…
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奇妙な新型コロナウイルスの変異に2年間感染し続けている何者かが存在するとして研究者がデータを公開

ウイルス研究者が「オハイオ州中部在住の何者かが少なくとも2年間にわたって特殊な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異に感染している」というデータを公開しました。研究者によると、公衆衛生への脅威はないものの、この症例が長期にわたるCOVID-19(ロングCOVID)の治療に必要な答えをもたらしてくれる可能性があるとのことです。続きを読む……
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ヒトの「ミニ肺」の培養に成功、新型コロナのようなパンデミックの研究に活路

実験室内で作られた臓器であるオルガノイドは医療や創薬などの分野で高い注目を集めており、これまでにもミニ脳に目を発生させる実験や、鼓動するミニ心臓を国際宇宙ステーションに打ち上げる研究などが行われてきました。アメリカの研究者らが新たに、マイクロチップ上で臓器を成長させる技術を開発し、これにより人間の肺の小型クローンを作成することに成功したと発表しました。続きを読む……
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ネアンデルタール人が複雑なプロセスで「古代の接着剤」を作っていた可能性、高い認知能力と文化を持っていた証拠か

約40万年前に地球上に登場したネアンデルタール人は現生人類(ホモ・サピエンス)と同じヒト属の一種であり、約4万年前に絶滅するまで現生人類と共存するだけでなく、交配も行っていたことが明らかになっています。そんなネアンデルタール人は高い知能を持っていたことがわかっており、新たに「旧石器時代から接着剤として用いられていたバーチタールという物質を、ネアンデルタール人が複雑なプロセスで作り出していた」ことを…
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がんの治療に「最適な時間帯」が存在するかもしれない

人間の体内では血圧やホルモンの産生、免疫細胞の活動、エネルギーの代謝に至るまで、さまざまな活動が概日リズムという約24時間周期のリズムに影響を受けています。近年では、正常な体細胞だけでなくがん細胞の活動も概日リズムによって変動していることがわかっており、非営利の医療研究施設であるスクリプス研究所で分子医学を研究するカチャ・ラミア氏は、「がんの治療にも概日リズムが影響するかもしれない」と科学系メディ…
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重度の統合失調症と診断された女性の脳が自己免疫疾患で損傷していたことが判明、治療を受けて20年ぶりに家族と会話できるように

かつては精神疾患と聞くと「心や気持ちの問題」と考える人も多くいましたが、近年では精神疾患が身体のさまざまな問題と密接に関連しており、身体的な原因で精神疾患が引き起こされるケースもあることがわかっています。重度の統合失調症と診断された女性が、実は自己免疫疾患により脳が損傷を受けていたことが判明し、適切な治療を受けて20年ぶりに家族と会話できるようになった物語を日刊紙のワシントン・ポストが伝えています…
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「今日のパリの天気は雨ときどきプラスチック汚染」、初のプラスチック予報でパリには1日50kgのマイクロプラスチックが降下するとの予測

オーストラリアの慈善団体であるミンデルー財団が初の「プラスチック汚染予報」を発表し、フランスの首都・パリにはプラスチック粒子が24時間で40~48kgも降り注ぐと警告しました。続きを読む……
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気候変動により南極沖で海底地滑りが起こり巨大な津波が発生して多くの人命が奪われる可能性

南極大陸の地層調査で、300万年前と1500万年前の地層から、南極大陸の地滑りによる巨大津波の痕跡が見つかったことが報告されています。論文によると、ミナミアメリカ・ニュージーランド・東南アジアに巨大津波が押し寄せたそうで、今後の気候変動で海温が上昇すると同様の現象が発生する可能性があると研究者が警告しています。続きを読む……
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ダイソンスフィアに代わる地球外文明の新しいアイデア「ホースシュー・システム」を天文学者が提唱

宇宙が舞台のSF作品では、先進的な技術を持つ宇宙人が星のエネルギーを最大限活用するために建造するダイソン球(恒星を覆い隠す殻)がよく登場するほか、実際の地球外文明探索プロジェクトでも、こうした巨大構造物の発見が重要視されています。フランス・ボルドー大学などの天文学者らが、U字の軌跡を描く馬蹄形(ばていけい)軌道で惑星を配置すると極めて安定することを発見し、発達した文明はわざわざ星を覆い隠さず大量の…
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宇宙から地上へのレーザー通信が毎秒200ギガビットを達成し新記録樹立、5分で映画1000本相当の2テラバイトを転送可能

NASAやマサチューセッツ工科大学(MIT)らが共同開発した衛星通信システム「TeraByte InfraRed Delivery(TBIRD)」が200Gbpsの転送速度を記録し、2022年に達成していた100Gbpsの記録を2倍に更新したことが分かりました。低コストで小型かつ高速な衛星レーザー通信システムにより、人工衛星が取得した膨大なデータを瞬時に地上に送れるようになったことで、宇宙を観測す…
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イーロン・マスクの脳インプラント企業「Neuralink」がヒト臨床試験の承認を受けるまでに長い時間がかかった理由とは?

イーロン・マスク氏らが共同設立した脳インプラント企業「Neuralink」は、人間の脳に埋め込んで神経とコンピューターを接続する小型インプラントや手術用ロボットの開発を進めてきました。そんなNeuralinkは2021年からアメリカ食品医薬品局(FDA)にヒト臨床試験の認可を求めてきましたが、承認を受けたのは2023年5月のことでした。一体なぜ、Neuralinkがヒト臨床試験の認可を得るまでこれ…
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論文の著者を査読者から分からないようにすると査読時の偏見を減らすことが3年間のテストで発見される

一般的な学術誌が出版される際には、投稿された論文を専門の研究者が読んで内容の妥当性などをチェックし、学術誌に掲載するか否かの判断を行う「査読」というプロセスが行われます。しかし従来の査読方式では、論文の著者に対するバイアスが生じ、不平等であることが指摘されていました。そこで、イギリス生態学会は査読者と著者の両方を匿名化した新たな査読プロセスの検証を行いました。続きを読む……
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