地震と宇宙線の強度に顕著な相関関係があると判明、地震発生の予測に応用できる可能性も

地震は時として大きな人的被害や経済損失をもたらします。そのため、地震の発生時期や場所を予測する技術が日々研究されています。ポーランド科学アカデミー核物理学研究所(IFJ PAN)が、宇宙線と地震に相関関係があり、宇宙線の強度を観測することで地震を予測できる可能性を示しました。続きを読む……
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人類が地下水をくみ上げまくった影響で地軸の傾きが変動している

人間が利用する水の多くは豊富な地下水に支えられており、1993年から2010年の間に地下からくみあげられた水の量は2兆トン以上だと推測されています。大量の水が人為的に移動した結果、地球の自転軸の傾きが変化して北極点が約80cm、年間4cm以上移動していることがわかったとの研究結果が、2023年6月15日付の査読付科学誌・Geophysical Research Lettersに掲載されました。続き…
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第二次世界大戦中に連合軍がナチス・ドイツの科学者に行った「イプシロン作戦」とは?

1938年にドイツの物理学者であるオットー・ハーン氏が核分裂反応を発見してから、ナチス・ドイツなどの枢軸国とアメリカやイギリスなどの連合国は原子爆弾の開発競争を行いました。連合国側はナチス・ドイツによる原子爆弾の開発や製造がどれだけ進んでいるかについての調査を行うため、「イプシロン作戦」を実施しています。続きを読む……
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若い頃に太った人は前立腺がんによる死亡リスクが27%増加するという研究結果

前立腺がんは非常に発生率の高いがんの一種で、早期だと進行は遅いものの自覚症状がないことが多く、他の部位に転移する「進行性前立腺がん」へと進行すると命に関わることもあります。新たに、「若い頃に体重が増えた人は進行性前立腺がんや致命的な前立腺がんになる可能性が高い」という研究結果が、アイルランドのダブリンで開催されたヨーロッパ肥満会議で発表されました。続きを読む……
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男性より女性の方が夜勤で体内時計が乱れてもメタボになりにくいという研究結果

人間の体内は約1日周期の体内時計(概日リズム)によって調節されていますが、徹夜や交代勤務などで睡眠サイクルが乱れてしまうと概日リズムが混乱し、心身にさまざまな悪影響が出ることがわかっています。新たな研究では、「女性は男性よりも概日リズムの乱れから回復する能力が高い」ことが示されました。続きを読む……
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人類初の有人宇宙飛行に成功したユーリイ・ガガーリンが宇宙へ行く直前に書いた遺書の内容とは?

1961年にソ連の宇宙船であるボストーク1号に搭乗し、人類初の有人宇宙飛行を行ったユーリイ・ガガーリンは「地球は青かった」などの名言を残したことで知られています。そんなガガーリンが有人宇宙飛行を行う2日前に家族に宛てて書いた遺書の内容が公開されています。続きを読む……
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土星の衛星・エンケラドスで生命の必須元素「リン」が見つかる、地球外生命の可能性をさらに高める発見

土星の衛星「エンケラドス(エンセラダス、エンケラドゥスとも)」に生命の必須元素である「リン」が存在することが判明しました。研究の一端を担った東京工業大学は、今回の発見により宇宙に「地球の生き物に類似した生命」が存在する可能性が広がったとしています。続きを読む……
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「安価な糖尿病治療薬でロングCOVIDのリスクを40%軽減できる」という研究結果、肥満でない人にも有効な可能性

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症すると、単に発熱やせきといったインフルエンザに似た症状に苦しむだけでなく、疲労感や認知能力の低下といった症状が長期間続くロングCOVIDという後遺症を患う可能性もあります。そんなロングCOVIDのリスクを、安価で広く使われている糖尿病治療薬のメトホルミンを服用することで軽減できるという研究結果が、医学誌のThe Lancet Infectious …
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「騒音」は単なる迷惑どころかさまざまな健康被害をもたらすことが研究で明らかに

工事の音や車のエンジン音、ペットの鳴き声、サイレンなどは時に騒音とみなされます。また、騒音による被害は活動の妨害や社会的な影響だけでなく、頭痛やめまい、ノイローゼなどの健康被害につながると考えられていますが、「騒音の生物学的影響に関する国際委員会(ICBEN)」は「騒音によってもたらされる健康的な被害は過小評価されています」と主張し、これまで知られている以上に健康への影響が大きいものであると指摘し…
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チームのパフォーマンスを最高レベルにまで引き上げるため適度に力を抜かせる「85%ルール」とは?

最高のパフォーマンスを発揮するため考え方に「最大の成果を挙げるには最大の努力が必要である」というものがあります。しかし、最新の研究では最高のパフォーマンスを実現するのに必要な努力は「85%」程度であることが示唆されています。続きを読む……
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「認知症発症リスク低下に帯状疱疹ワクチンが役立つ」という研究結果がネイチャーに取り上げられる、専門家たちの見解は?

2023年5月に「帯状疱疹(ほうしん)ワクチンが認知症の予防に効果的である証拠を見つけた」という内容の未査読論文が公開されました。この論文が大手学術誌「ネイチャー」のニュースに取り上げられています。続きを読む……
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高血圧症の一種の原因遺伝子と治療法が判明

ロンドン大学クイーンメアリー校と聖バーソロミュー病院が中心となった研究チームにより、一般的な高血圧の原因となる遺伝子変異体とその治療法が特定されたことがわかりました。この研究は学術誌「Nature Genetics」に掲載されています。続きを読む……
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青い目をしたすべての人は約1万年前に突然変異を起こした共通の祖先から派生した可能性

人間の虹彩には茶色や灰色、緑色など人種や地域によってさまざまな瞳の色が存在します。一方で世界の約10%とされる青色の虹彩を持つ人は、約6000年から1万年前に住んでいた共通の祖先から派生した可能性があることが示唆されています。続きを読む……
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音痴の正体である「失音楽症」とは医学的にどんな症状なのか?

カラオケに行くと、歌がうまい人もそうではない人もいますが、世の中には音程がまったく合わない「音痴」の人もいます。そもそも「音痴」とは具体的にどんな現象なのかについて、科学系ニュースサイトのLive Scienceが専門家の話を元に分かりやすくまとめました。続きを読む……
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医学部生の教育カリキュラムが医師の「共感力」を奪っているという指摘

医師が患者の声に耳を傾けて寄り添うことを可能にする「共感力」は、患者に対して質の高いケアを提供するために重要ですが、一方で共感力の欠如は医療事故などの悲惨な結果をもたらす可能性があります。医学教育の機関誌・BMC Medical Educationに掲載された論文では、「医学部生の教育カリキュラムが医師としての共感力を奪っている可能性がある」と指摘されており、論文の筆頭著者であるジェレミー・ホウィ…
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