10代の妊娠を防ぐため「育児シミュレーションプログラム」を導入したところ逆に10代で妊娠する女性が増えてしまったという事例

一部の国や地域では10代での妊娠・出産を防ぐため、性教育プログラムの一環として赤ちゃんの子育てを疑似体験する「赤ちゃんシミュレーションプログラム」が提供されています。ところが、2016年に発表された論文では、これらのプログラムが逆に10代で妊娠する女性を増加させてしまったという研究結果が報告されています。続きを読む……
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地球に近い小惑星に居住空間を作り上げるアイデアを研究者が提唱

月や火星への移住は人類が昔から抱いてきた夢の一つですが、新たに「小惑星」への移住が可能だとする論文が提出されました。著者によると、わずか41億ドル(約5900億円)という費用で、12年の月日をかければ完成するそうです。続きを読む……
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出産後にうつ病の症状を発症する「産後うつ病」を治療するための飲み薬をFDAが認可

出産に伴って女性の体内でホルモンバランスが崩れることで、出産後に数週間から数カ月にわたって心理的障害が発生する「産後うつ病」の症状を緩和するための経口薬「ズラノロン」がアメリカ食品医薬品局(FDA)に2023年8月4日、産後うつ病に対する経口薬として初めて認可されました。続きを読む……
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プラスチック製の食品容器を電子レンジで加熱すると膨大な数のプラスチック粒子が放出されることが判明

スーパーマーケットやコンビニでは「プラスチック容器に入れたまま電子レンジで加熱できる食品や弁当」が販売されているほか、調理した料理をプラスチック容器に入れて保存している人もいるはず。新たに、アメリカのブラスカ大学リンカーン校で土木環境工学科の博士課程に在籍するカジ・アルバブ・フセイン氏らの研究チームが、「規制当局に承認されたプラスチック製の食品容器を電子レンジで加熱すると、膨大な数のプラスチック粒…
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たとえ1日2000~4000歩でも「歩けば歩くほど死亡リスクを減らせる」ことが判明

厚生労働省のホームページには、「身体活動量と死亡率などとの関連をみた疫学的研究の結果からは、『1日1万歩』の歩数を確保することが理想と考えられる」と記載されていますが、「そんなに歩けないよ」と運動を始める決意がくじけてしまったり、三日坊主に終わってしまったりしたことがある人も多いはず。歩数と死亡リスクの関係を調べた複数の調査結果をとりまとめた新しい研究により、理想的な歩数に達しなくても、歩く長さに…
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ヒーリング効果や認知機能を高める効果があるとされる「バイノーラルビート」は実際のところ認知タスクを妨げる可能性がある

左右の耳に微妙に周波数の異なる音を聞かせることで生じる音の「うねり」を用いるバイノーラルビートは、うねりによって生じた低周波の信号が脳波に作用することでヒーリング効果や認知能力を高める効果があると考えられています。しかし、ポーランドのアダム・ミツキェヴィチ大学の研究チームが、バイノーラルビートは実際には認知能力を高めるのではなく、逆に妨げる可能性があることを報告しています。続きを読む……
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「人間は脳の10%しか使っていない」という言説は本当なのか?

「通常時の人間は脳の10%しか使っていない」という言説は古くから用いられており、いざとなれば人間は隠された脳の力を解放できると信じている人もいるはず。この言説について現代の神経科学者らはどう考えているのかを、科学系メディアのLive Scienceがまとめています。続きを読む……
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常温常圧超伝導体だという「LK-99」に科学誌Natureが懐疑的な見解を示す

2023年7月、韓国・高麗大学量子エネルギー研究センターの研究チームが発表した「常温・常圧で超伝導を実現する物質」についての論文は大きなセンセーションを巻き起こしました。しかし、各所で行われている再現実験はなかなかうまくいかず、科学ライターのダン・ガリスト氏は科学誌Natureで、「研究者らは懐疑的に見ている」と述べています。続きを読む……
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「ロングCOVID」による認知機能の低下は新型コロナ感染から2年以上も持続するケースもあることが判明

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は一部の患者において「ロングCOVID」と呼ばれる後遺症を引き起こし、感染から数カ月が経過しても強い疲労感や認知機能の低下といった悪影響が続くことが知られています。新たに、イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが行った研究では、「ロングCOVIDを患う人は感染から2年が経過しても認知機能の低下が持続する場合がある」という結果が示されました。続…
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ついにマイクロプラスチックの危険性が明らかに、ヒトの腸に深刻な障害をもたらす炎症が発生するとの実験結果

細かく砕けたプラスチック粒子であるマイクロプラスチックは、これまで血液・肺・胎盤など体のさまざまな場所から見つかっていますが、人体への毒性は長らく不明だったため本格的な対応は後手に回っています。人間の細胞から作り出したミニ臓器である腸オルガノイドを用いた実験により、マイクロプラスチックが腸に炎症作用をもたらすことがわかりました。続きを読む……
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認知能力を向上させるといわれる「スマートドラッグ」は複雑なタスクの解決能力を損なってしまうという研究結果

近年は大量の勉強を強いられる学生や金融業界などの激しい競争環境で働く労働者、シリコンバレーの起業家といった人々の間で、認知能力を高めるといわれている薬物「スマートドラッグ」が人気を集めています。主なものとしてはADHD治療薬であるメチルフェニデート(リタリン)やデキストロアンフェタミンなどが挙げられますが、オーストラリアやイギリスの研究チームが発表した論文では、「スマートドラッグは実際のところ複雑…
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常温常圧超伝導体「LK-99」はいかにしてネットで興奮の渦を巻き起こしたのか?

韓国の研究者らが2023年7月22日に、室温かつ常圧で超伝導を起こす物質「LK-99」を開発したとの論文をプレプリントサーバー・arXivで発表してから、「LK-99」や「常温常圧超伝導」という言葉は瞬く間にX(旧Twitter)をはじめとするソーシャルメディアを席巻し、大きなトレンドとなりました。慎重な姿勢を崩さない科学界を尻目に、SNSが熱狂的ともいえる盛り上がりを見せた軌跡を、アメリカのニュ…
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「鼻をほじる人は新型コロナに感染する可能性が高い」という研究結果、調査の手法に問題があるという指摘も

行儀が悪いことは頭で理解していても、ついつい鼻をほじるくせがやめられないという人もいるはず。オランダ・アムステルダム自由大学の研究チームが行った研究では、「鼻をほじる人は新型コロナウイルスに感染する可能性が高い」という結果が示されました。続きを読む……
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なぜ「電気抵抗ゼロ=超伝導物質」というわけではないのかという理由を超伝導物質を研究している専門家が解説

韓国・高麗大学量子エネルギー研究センターの研究チームが「常温常圧超伝導を実現した」という論文を発表しました。論文が掲載されたのは査読前論文を掲載するarXivだったため、その真偽はまだはっきりとしていない状態ですが、多くの人が常温常圧超伝導に興味を持ったということで、オーストラリア・モナシュ大学のマイケル・S・フューラー教授が「電気抵抗がゼロだからといって超伝導物質だとはいえない」ことについて、X…
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すべてのがん腫瘍細胞を殺せる画期的な分子「AOH1996」の前臨床試験に成功、ヒトを対象にした臨床試験も進行中

アメリカの著名ながん治療センターであるシティ・オブ・ホープの研究チームが、がん腫瘍細胞の増殖細胞核抗原(PCNA)を標的にする分子「AOH1996」のマウスを用いた前臨床試験に成功したと発表しました。AOH1996はがん細胞のDNA複製において重要な役割を持っているPCNAを標的にする薬剤であり、がん腫瘍細胞を全滅させられる可能性があると期待されています。続きを読む……
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