月経不順が早死リスクと関連するという初の科学的証拠が示される

アメリカで暮らす看護師約8万人を対象とした24年にわたる調査から、月経不順と早死を関連付ける証拠が初めて示されました。思春期および成人期を通して生理不順や生理周期の長期化を経験した人は70歳までに死亡する確率が高いとのこと。この関連性は心血管系疾患やガンに関連する死の場合に、顕著に見られました。続きを読む……
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二酸化炭素の300倍も温室効果が高い「亜酸化窒素」が地球の未来を危うくしている

2020年は1月、5月、9月が「各月の観測史上最も気温が高かった」と報じられたように、近年は地球温暖化の影響が顕在化しています。そんな地球温暖化について語るときには二酸化炭素(CO2)が着目されますが、CO2の300倍も強力な温室効果を持つ「亜酸化窒素(N2O)」も地球の将来を危うくしているという共同研究をオーストラリア連邦科学産業研究機構のペップ・カナデル事務局長らなどの著名な気候学者が発表しま…
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100年以上も低温下の現象とされた「超伝導」を室温で発生させることに成功

「超伝導」とは特定の金属や化合物を冷却した際、その物質の電気抵抗がゼロになるという現象です。超伝導が発見された1911年以来、超伝導は「低温下で発生するもの」とされ、最高でも摂氏マイナス23度の環境下で発生していました。しかし、アメリカ・ロチェスター大学の研究チームにより、超伝導が室温でも発生することが明らかになりました。続きを読む……
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「長年連れ添った夫婦はだんだん顔が似てくる」という説は間違っていたと判明

「長年連れ添った夫婦はだんだん顔が似てくる」という説は世界中で広く受け入れられており、科学的に証明された事実であるかのようにいわれることもあります。この説についてスタンフォード大学の研究者らが豊富なデータとAIを用いて調査した結果が、科学誌のScientific Reportsに掲載されました。続きを読む……
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SF作家が本気で考えた「小惑星の資源を採掘するための宇宙船」とは?

アメリカのSF作家であるダニエル・スアレス氏は元情報技術コンサルタントであり、コンピュータープログラムが現実世界の脅威となる様子を描いたSF小説「Daemon」、大量生産された自律式ドローンや人工知能が投入された戦争を描く「Kill Decision」などの著作で知られています。2019年に発表した「DELTA-V」では、世界初の商業的な小惑星資源の採掘プロジェクトを描いており、作中に登場する「K…
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なぜ統合失調症や薬物依存に苦しむ人は「正しい判断」を下しにくくなるのか?

人々は日常のさまざまな場面で「判断」を下しており、失敗やアドバイスを元に自分の判断能力を向上させ、自分にとって正しい判断を下せるように改善を繰り返します。多くの人がこれを当たり前と感じている一方、統合失調症の患者や薬物などの中毒(物質使用障害)に苦しむ人は正しい判断を下すことが困難だそうで、クイーンズランド大学の研究者であるJames Kesby氏らがその理由について解説しています。続きを読む…..
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新型コロナウイルスはスマートフォンの画面上などで「最長28日間」残存する可能性がある

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が2020年10月7日に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が特定の条件下で1カ月近く残存することが分かったと報告しました。CSIROが行った実験により、SARS-CoV-2はプラスチックやガラスなど滑らかな表面でA型インフルエンザウイルスより長く残存することが確かめられましたが、一部の専門家からは「現実に即した実験ではない」との声も上がって…
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新型コロナウイルス感染リスクが最も高い場所はどこなのか?

屋内で粒子がどのように飛散するかに関する研究を行ってきた専門家が、新型コロナウイルスへの感染において部屋の中で最もリスクの高い場所を指摘しています。続きを読む……
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古代の人類がどのような交配を行っていたかがシミュレーションから明らかになる

古代に存在したネアンデルタール人やデニソワ人などが、過去にどのような交配を行い、遺伝子が変異してきたかのシミュレーションが、ユタ大学の集団遺伝学研究者であるアラン・ロジャース氏の研究チームによって発表されています。また、シミュレーションの結果から過去に未知の人類が存在していたことも示唆されました。続きを読む……
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数学の難問「巡回セールスマン問題」の近似解を求める最良のアルゴリズムが数十年ぶりに更新される

巡回セールスマン問題とは、「複数の都市を移動するセールスマンが全都市をちょうど一度ずつ巡り、総移動コストが最小の経路を求める」という数学の難問です。長年にわたり「クリストフィードのアルゴリズム」が巡回セールスマン問題の近似度が最も高いアルゴリズムとされてきましたが、新たに「クリストフィードのアルゴリズムを上回る近似度のアルゴリズムがあると証明された」という論文を、コンピューターサイエンスの研究者が…
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赤ちゃんでさえ自分の選択を事後に正当化していることが判明

ドラッグストアでたくさん種類がある歯磨き粉の中から1つ選んで買ったり、パン屋の店先でパンを選んだりと、人は毎日何らかの選択をしています。多くの場合、人は「自分が好きなもの選んでいる」と考えていますが、実際には「選択が好みを決定する」というケースが存在することが、赤ちゃんを使った研究で判明しました。続きを読む……
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体重が同じでも「何を食べているか」で死亡率や健康かどうかが変わってくる

肥満が社会問題化する中で、「太っていることは不健康で、やせていることこそ健康的」というイメージを持っている人も多いはずですが、近年は太っている人の方が長生きする「肥満パラドックス」が存在することも報告されています。これに加え、新たな研究では「同じ体重であっても何を食べて暮らしているかで死亡率が変わってくる」ということが示唆されています。続きを読む……
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「なぜ科学と政治は切り離せないのか」を老舗学術誌のNatureが語る

150年以上の歴史を持つイギリスの学術雑誌「Nature」が、「Natureが今まで以上に政治を扱う理由」と題した社説を2020年10月6日に発表。2020年10月に報じられた「菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6名の任命を見送った」というニュースにも触れながら、科学と政治の切り離せない関係についてコメントしています。続きを読む……
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舌に電気ショックを与えると慢性的な耳鳴りが軽減されるという研究結果

「キーン」や「ブーン」といった、外部からのものではない音が聞こえてしまう「耳鳴り」は、診察しても原因がよくわからないことも多く、治療が困難な病気とされています。そんな耳鳴りを「舌への電気ショック」で軽減できるという研究結果が発表されました。続きを読む……
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2020年ノーベル物理学賞受賞者が語る「ビッグバン以前の宇宙」とは?

宇宙物理学においてさまざまな功績を修めた権威、ロジャー・ペンローズ氏は「ブラックホールの形成が一般相対性理論の裏付けとなること」を明らかにして2020年のノーベル物理学賞を受賞したほか、ペンローズの三角形・ペンローズの階段のような不可能図形の考案でも知られる人物。ペンローズ氏は「ビッグバン以前にも別の宇宙が存在し、今でも観測することができます」と語っています。続きを読む……
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