東京大学のチームが反物質でできたエキゾチック原子「ポジトロニウム」を絶対零度近くまで冷却することに成功

レーザー光を使って物体の温度を下げる技術により、反粒子でできたエキゾチック原子であるポジトロニウムを冷却することに成功したとの研究結果を、東京大学と欧州原子核研究機構(CERN)の研究チームが相次いで発表しました。反物質系の速度を落としてより詳細に研究できるようになるこの成果は、宇宙の始まりに関する壮大な探究から、ミクロの世界を明らかにする量子力学まで、幅広い分野の研究に役立つ可能性があると期待さ…
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新型コロナ後遺症で集中力や記憶力が低下する「ブレインフォグ」の原因は脳血管からの出血であることが判明

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症には、「ブレインフォグ」と呼ばれる頭の中に霧やもやがかかったようになり、思考や集中力が鈍くなる症状が存在します。このブレインフォグの原因が、脳血管からの出血であることが判明しました。続きを読む……
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陰謀論者もそのうち考えを改めることができるという研究結果

世の中には「地球温暖化は実際には起きていない」「アメリカ同時多発テロ(9.11)は政府の自作自演」「新型コロナウイルスワクチンは人口削減計画の一環」など、多種多様な陰謀論があります。こうした陰謀論信者が信念を翻すのは難しいと考える人も多いかもしれませんが、人々の陰謀論への考えを半年間にわたって追跡した研究では、「割合は低いが陰謀論者も自分の考えを改めることができる」という結果が示されました。続きを…
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核兵器の研究所は連続殺人事件の解決にどのように貢献したのか?

1952年に核兵器の研究開発を目的として設立されたアメリカ・カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)では、日夜核融合実験などが行われています。そんなLLNLが、1990年代に起こった連続殺人事件の解決において重要な役割を果たしたことを、海外メディアのUndark Magazineが解説しています。続きを読む……
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約20%の労働者は在宅勤務できるなら給料が約3割カットされてもいいと考えているが半数以上は給料が減るなら出勤を選択するという調査結果

近年はさまざまな企業や職種でリモートワークが普及しており、一度リモートワークを経験してしまったばかりに、「もうオフィスや現場での勤務には戻れない」と感じている人も多いはず。オーストラリアで行われた研究では、約20%の労働者は「リモートワークを続けられるなら給与の16~33%を失ってもかまわない」と考えていることがわかりました。続きを読む……
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アメリカでは約半数の都市が2100年までにゴーストタウンになるかもしれないと研究者が警告

現代社会は地球温暖化による海面上昇や気候の変化にさらされており、記事作成時点では多くの人が住んでいる都市が22世紀になっても存続しているとは限りません。アメリカの都市の人口変動を予測した研究では、2100年までにアメリカにある約3万の都市のうち半数が何らかの人口減少に直面し、人口の12~23%が失われる可能性があると判明しました。続きを読む……
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「石器時代の若者がかんでいたガム」に残されたDNAから当時の病気や食生活が明らかに

口が寂しい時や眠気を覚ましたい時にガムをかむという人は多いはず。実は石器時代の人々も樹脂を「チューインガム」としてかんでおり、古代のガムから採取されたDNAを分析することで、当時の病気や食生活が明らかになりつつあります。続きを読む……
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そわそわしがちなADHDの人は「探検家」のような遺伝的特性がある可能性

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、ひとところに落ち着くことが求められる現代社会では他者と関わる上での障害となってしまうことがあります。こうしたADHDの人の遺伝的特性を調べた研究により、ADHDの人には探検を好む遊牧民的な傾向があることが判明しました。続きを読む……
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指やつま先の切断を引き起こす重度の凍傷の治療薬を初めてアメリカ食品医薬品局が承認

凍傷は皮膚が強く冷やされて組織が凍ることで発生する傷害で、最悪の場合は患部の切断が必要となります。そんな重度の凍傷を治療する薬としてアメリカ食品医薬品局(FDA)が初めて、「Aurlumyn(アウルミン)」のブランド名で販売されるイロプロストという血管拡張薬を承認しました。続きを読む……
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在宅勤務の従業員はより健康的な食事をするようになりストレスは減少するが体重増加やキャリアへの不安といった問題も抱えている

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックをきっかけに世界中でリモートワークが推進されましたが、ワクチン接種が普及して流行が落ち着くに伴って、さまざまな企業がリモートワークからオフィス勤務へと復帰しています。リモートワークに関するさまざまな学術論文をレビューしたイギリスの研究では、リモートワークが従業員の健康や生産性にもたらすメリットやデメリットについて分析しました。続きを読む…..
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脳スキャン画像が男性のものか女性のものか90%以上の精度で判別するAIモデルをスタンフォード大学が開発

脳には男性と女性で違いがあるといわれていますが、具体的に構造面ではっきりとわかる違いはこれまで示されてきませんでした。スタンフォード大学の脳神経科学者ヴィノッド・メノン博士らは、脳スキャン画像を読み込んで、男性のものか女性のものかを90%以上の精度で判別するAIモデルの構築に成功したことを明らかにしました。続きを読む……
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NASAが「火星のシミュレーション環境で1年間暮らす実験」の参加者を募集中、資源の限られた環境で模擬船外活動などに従事する予定

NASAは将来的な火星の有人探査を計画していますが、長期間にわたり隔絶された環境で暮らすことは宇宙飛行士たちに予想外の影響を及ぼす可能性があります。そこでNASAは、火星環境をシミュレートした居住地で4人の被験者が1年間暮らす実験「Crew Health and Performance Exploration Analog(CHAPEA)」を行っており、2025年春に始まる次期CHAPEAミッショ…
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ダークマターの起源は物質が形成されなかったもうひとつの世界「ダークミラー宇宙」との理論が発表される

銀河の形成など宇宙の在り方に多大な影響を及ぼしているのに、他の物質と相互作用せず目にも見えないダークマターは謎に包まれており、その正体に関する議論の中には「異次元の粒子」であるという説や、「そもそも存在しない」という説まであります。新しく発表された研究で、ダークマターの正体はこの世界と鏡写しになっているもうひとつの宇宙であるとの理論が提唱されました。続きを読む……
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ニキビの原因菌の遺伝子を組み換えて「ニキビ治療」に利用する技術が登場、アトピー性皮膚炎への応用も

ニキビは主に顔、胸、背中、肩の毛穴の奥にある毛包が詰まったり炎症を起こしたりすることで発生する一般的な皮膚疾患で、青少年をはじめとしたあらゆる年齢層の悩みの種となっています。そんなニキビの原因の1つとなっているアクネ菌(Cutibacterium acnes)を逆に味方にすることで、ニキビの改善に役立つ成分を生み出す「生きた治療薬」にすることができたとの論文が発表されました。続きを読む……
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「バイセクシャルの遺伝子」を持つ異性愛者の男性はより多くの子どもを持つという研究結果

メスとオスの性行為によって子孫を作る動物において、同性間での性行為は直接的な生殖上の意味を持ちません。しかし、進化の過程で同性愛や両性愛(バイセクシャル)に関する遺伝子が排除されなかったことから、一部の研究者は同性愛的行動にも何らかの進化上の利点があるのではないかと考えています。2024年1月に学術誌のScience Advancesに掲載されたミシガン大学の研究では、「バイセクシャルに関連する遺…
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