声帯の損傷やマヒがある人でも話せるようになる「喉に貼るパッチ」が開発される

咽喉がんの手術や声帯ポリープなどの影響で声帯が使えなくなってしまった人でも話せるようになる「喉に貼るパッチ」を、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームが開発しました。このパッチは小さくて伸縮性があり、発話に伴う筋肉の動きのみで発電するためバッテリーやプラグも不要とのことです。続きを読む……
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ハッブル宇宙望遠鏡が観測した「宇宙の膨張率」に間違いはなかったことがジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって示される

宇宙の膨張率を示すハッブル定数は、宇宙の歴史と将来を調査するために重要なデータで、ハッブル宇宙望遠鏡による観測から求められています。しかし、別の観測方法から算出した値とずれがあったため、ハッブル宇宙望遠鏡の測定に誤りがある可能性が指摘されていました。しかし、2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の測定データから、ハッブル宇宙望遠鏡の測定に間違いはなかったことが示されました。続きを…
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空気の質が悪化すると自殺率が急上昇することが判明

大気汚染は呼吸器や脳機能にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっており、人間にとって最も深刻な健康リスクとも指摘されています。中国全土の大気質モニタリングステーションのデータを用いた新たな研究では、空気の質が悪化すると自殺率が上昇することが判明しました。続きを読む……
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女性は運動で得られる健康面でのメリットが男性よりも大きいという研究結果

運動することで死亡リスクが減少することは多くの研究によって証明されており、時間を見つけて運動することは誰にとっても有益です。運動が健康にもたらす影響の性差に着目した新たな研究では、男女どちらでも運動によって死亡リスクが減少したものの、男性よりも女性の方が運動から得られるメリットが大きいことが示されました。続きを読む……
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北極圏で「海氷のない夏」が2035年までに訪れるかもしれないと科学者が警告

近年は地球温暖化が進行し、グリーンランドの氷床が前例のない勢いで解けていることや、北極海の一部で10月中旬になっても結氷が始まらないという観測史上初の事態が発生したことなどが報じられています。新たにコロラド大学ボルダー校の研究チームが、2035年までに「海氷のない夏」が訪れる可能性があると報告しました。続きを読む……
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新型コロナウイルスによる死亡率と州の党派意識は強く関係していることをエキスパート統計学者ネイト・シルバーが示す

アメリカでは、保守系の共和党とリベラル系の民主党による2大政党制が敷かれており、ミネソタ州では共和党支持傾向、オクラホマ州では民主党支持傾向が強いように、州によって支持政党が異なることが特徴です。アメリカの著名な統計学者であるネイト・シルバー氏が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡率と州の支持政党が強く関係していることを示しています。続きを読む……
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「アルツハイマー病は免疫系が脳細胞を細菌だと誤認して攻撃する自己免疫疾患だ」とする説を科学者が提唱

アルツハイマー病は認知症の60~70%を占める疾患であり、世界中の科学者らが治療法を研究しているにもかかわらず、記事作成時点では症状を抑制する治療薬が一部の患者に使われるにとどまっており、根本的な治療法は見つかっていません。カナダのトロント大学でアルツハイマー病を研究しているドナルド・ウィーバー教授は、「アルツハイマー病は免疫系が脳細胞を細菌だと誤認してしまう自己免疫疾患である」という説を提唱して…
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約2年半で217回も新型コロナワクチンを接種した男性が報告される

ワクチンは重要な公衆衛生戦略の1つであり、事前に免疫をつけて感染症の重症化を防ぐことができます。2019年末から猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も、ワクチンが急ピッチで開発され、世界中で接種が行われました。そんな中、新型コロナウイルスワクチンを29カ月間で217回も接種した男性が、学術誌・Infectious Diseasesに掲載された論文で報告されています。続きを…
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氷で覆われた木星の衛星エウロパは酸素不足で生物が存在するには不向きかもしれないという研究結果

木星の第2衛星であるエウロパは氷に覆われた地殻の内部に液体の水で構成された海があると考えられており、地球外生命体が存在するのではないかと天文学者らの期待を集めています。ところが、NASAの木星探査機・ジュノーの観測データを分析した新たな研究では、エウロパで生成される酸素の量がこれまで考えられていた量よりも少なく、生命を維持するには向いていない可能性があると判明しました。続きを読む……
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「ピタゴラスの定理」はピタゴラスが生まれる1000年以上前の粘土板にも記されている

「2辺(a、b)上の2つの正方形の面積の和は、斜辺(c)上の正方形の面積に等しくなる」という三平方の定理は、「ピタゴラスの定理」とも呼ばれ、古代ギリシャのピタゴラスが発見したとの逸話が残されています。しかし、ピタゴラスが生まれる1000年以上前にバビロニアで作られたとされる粘土板に、三平方の定理について記されていたことが明らかになっています。続きを読む……
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「子どもには危険を伴う遊びが必要なので親は過保護を避けるべき」と発達心理学者が主張する理由とは?

子どもを持っている親は「危険な遊びで子どもにケガをさせたくない」と考え、安全な公園や運動場以外で遊ぶことを禁止したり、親が見ている場所でしか遊びを許可しなかったりすることもあります。しかし、カナダのブリティッシュコロンビア大学の発達心理学者であるマリアナ・ブルッソーニ教授は、「子どもにはある程度の危険や恐怖を伴う遊びをさせた方がいい」と主張しています。続きを読む……
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熟した果物の匂いががん細胞の増殖を抑える可能性

匂いというのは、鼻にある嗅細胞が特定の化学物質と反応することで脳に信号が送られて得られる感覚です。熟した果物や発酵食品が発するような香りの元となる化学物質に、がん細胞の増殖を抑える効果があるという研究結果が報告されています。続きを読む……
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腸内細菌が視力の喪失を引き起こす可能性が指摘される、抗生物質で視力低下を食い止められる可能性

視力の低下や喪失を引き起こす要因には、網膜剥離や白内障など、さまざまなケースが考えられます。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの眼科医であるリチャード・リー氏らの研究チームが、特定の遺伝性眼疾患による視力の低下は、腸内細菌によって引き起こされる可能性があることを突き止めました。続きを読む……
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広島に投下された原爆によって形成された「ヒロシマ・ガラス」が太陽系の起源を明らかにする可能性

1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾は、16万人以上の死者を出した壊滅的な被害を産んだだけでなく、放射線によるがんの発生率の上昇など、さまざまな影響をもたらしています。フランスのパリ・シテ大学の物理学者であるネイサン・アセット氏らの研究チームが広島湾で行った調査で、原爆によって形成された新たな物質「ヒロシマ・ガラス」を発見したことが報告されています。続きを読む……
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「民間人の遺灰を月に埋葬するビジネス」が抱える問題とは?

2024年1月に打ち上げられたアメリカの民間無人月着陸船「ペレグリン」は、NASAが開発した科学機器の他に民間のペイロードも積載しており、その中には「スター・トレック:宇宙大作戦」の生みの親として知られるジーン・ロッテンベリーなどの遺灰も含まれていました。商業的な宇宙開発が活発化する中で、「遺灰を月に埋葬するビジネス」が引き起こす問題についてオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学で宇宙生物…
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