空気中の水素を直接電気に変換できる酵素をバクテリアから分離することに成功、小型で持続可能な発電装置の実現につながる可能性

地球の土壌に生息する一部の細菌は他に栄養源がない時、空気に含まれている微量の水素を分解し、電子をエネルギーとして取り出しています。オーストラリア・モナシュ大学の生物医学研究者であるRhys Grinter氏らの研究チームは、水素を分解する酵素を細菌から分離し、実際に空気中の水素を直接電流に変換することに成功したと報告しました。続きを読む……
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2億5000万年以上前の化石に残った虫食い痕から「植物が葉を丸めて眠っていた」ことが明らかに

マメ科のネムノキなどを代表とする一部の植物では、夜になると花や葉が閉じる就眠運動がみられます。そんな植物の就眠運動が2億5000万年以上前から存在していた可能性があると、植物の葉の化石に残った「昆虫の食べた痕」から判明しました。続きを読む……
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「男の乳首」だけじゃない一見すると無駄な人体の部位10選

19世紀後半ごろに活躍したドイツの解剖学者であるロバート・ヴィーダーハイムは、自著「The Structure of Man」の中で、人間には86の痕跡器官があると発表しました。これ以降も科学者は人体のさまざまな部位で新しい発見をし続けており、その中から人体には不必要とみなされているものや、その有用性について専門家の間で議論が続けられているものを、科学系ニュースサイトのLive Scienceが1…
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シマウマのしま模様には血を吸うアブをよける効果がある

シマウマは白黒のしま模様が特徴的な動物ですが、進化の過程でしま模様を獲得するに至った明確な理由は明らかになっていません。イギリスのブリストル大学の研究チームが実施した研究では、シマウマの模様が「アブよけ」に役立っていることが突き止められました。続きを読む……
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機械学習の新しいアプローチに線虫の神経系をベースにしたニューラルネットワークが用いられる

人工知能(AI)の研究者たちは、人間の脳がどのように構成されているかの模倣を試みたニューラルネットワークに取り組んでいますが、急速な進歩の中でも、ニューラルネットワークは多くの場合その場で変化したり不慣れな状況に適応したりといった柔軟性に欠けています。そのような適応性を実現するために開発された、細長い糸状の体をした「線形動物(線虫)」の神経系をベースにしたニューラルネットワーク「リキッド」がこれま…
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ぜんそくの治療薬が認知症の特効薬となる可能性が示される

アメリカ食品医薬品局(FDA)が承認したぜんそくの治療薬に、これまで隠されていた知識を明らかにする効果がある可能性が示唆されました。この治療薬が有効であることが証明されれば、認知症やアルツハイマー病の特効薬となる可能性が期待されています。続きを読む……
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シャチの息子は大人になっても母親にエサを取ってきてもらうことがある

海のどう猛なハンターとして知られているシャチの母親は、息子の世話を大人になっても続けていることが判明しました。将来の子孫繁栄に影響を及ぼすにもかかわらず、シャチの母親が息子の世話を続けている理由は「費用対効果に優れている」からだと考えられています。続きを読む……
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「鉄」で細菌を兵糧攻めにする「栄養免疫」の驚くべきメカニズムとは?

人間の体内では、細菌に感染した際に増殖を抑えるために「栄養免疫」と呼ばれる防御策を取っており、栄養免疫に用いられる重要な要素として「鉄」があります。また、鉄は生物にとって必須であるとともに有害な元素です。そんな鉄について創薬科学者のデレク・ロウ氏が解説しています。続きを読む……
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食虫植物ウツボカズラの一種は虫ではなく動物のうんちを食べる「生きた便器」へと進化している

ウツボカズラなどの食虫植物は、昆虫を捕食することで窒素分などの栄養素が乏しい土壌でも繁殖する能力を獲得しています。さらに、昆虫を捕まえにくい高山に生息するウツボカズラの一種は、昆虫ではなく動物の排せつ物を食べることで効果的に栄養を摂取していることが新たな研究で判明しました。続きを読む……
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古代生物の復活をもくろむ団体が絶滅した巨大鳥「ドードー」復活プロジェクトを始動

絶滅したマンモスやフクロオオカミを遺伝子編集技術で復活させることをもくろんでいるColossal Biosciencesが、絶滅した古代鳥「ドードー」の復活にも取り組むことを明らかにしました。続きを読む……
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猫のじゃれ合いがケンカなのか遊びなのかを真剣に調べた研究

猫パンチや取っ組み合いを繰り広げている猫たちは、本気でケンカしているのか、それとも遊んでいるだけなのか、人間の目には区別が付かないことがあります。猫を撮影した動画を真剣に調べた研究から、猫のじゃれ合いには種類があり、飼い主がそれを見分けることが可能かもしれないことが分かりました。続きを読む……
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クジラは気候変動対策において重要な役割を果たしている、その理由とは?

気候変動に対処するためには人為的な温室効果ガスの排出を削減することに加え、大気中から二酸化炭素を除去することも必要とされており、近年は生物が持つ炭素を貯蔵する能力にも関心が集まっています。生物による炭素貯蔵においては森林が注目されがちですが、新たに発表された論文では地球上で最大の生物である「クジラ」の炭素貯蔵能力が、気候変動対策において重要な役割を果たしていると報告されています。続きを読む……
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炭鉱のカナリアを死なせないために使われていた「カナリア蘇生装置付きケージ」とは?

美しい鳴き声でペットとして人気の高いカナリアは、一酸化炭素や有毒ガスの濃度が高いと鳴き声が止まることを利用し、炭鉱内の有毒ガスを検出する「炭鉱のカナリア」として使われてきました。炭鉱のカナリアのエピソードを聞くと「カナリアがかわいそう」と思う人も多いかもしれませんが、ロンドンにある国立科学産業博物館には、炭鉱のカナリアを救うために作られた「カナリアの蘇生装置付きケージ」が所蔵されています。続きを読…
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ミツバチは木製ボールをコロコロ転がす遊びに興じることが研究で明らかに

多くの動物が「遊び」に興じると知られていますが、基本的には脳の大きな哺乳類や鳥類などが遊び行動をみせると考えられてきました。しかし、動物行動学の学術誌であるAnimal Behaviourに掲載された論文によると、人間などの脳の大きな動物だけでなく、ミツバチも遊び行動をみせることが明らかになっています。続きを読む……
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「恐竜を復活させるには何が必要なのか?」をDNAの専門家に聞く

近年のクローン技術の発展は目覚ましく、2022年7月には世界で初めて「フリーズドライされた体細胞」からクローンマウスを作り出す実験に日本の研究チームが成功しています。クローン技術の発展と共に「既に絶滅した恐竜のクローンを生み出すことができるのでは?」と期待を抱く人も少なくないはず。そんな恐竜の復活には何が必要なのかを、カナダのマックマスター大学のAncient DNA Centreで所長を務めるヘ…
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