人間は他の霊長類よりも「パンドラの箱」を開けたがることが実験で示される

「開けてはならないもの」という意味でよく用いられるパンドラの箱とは、ギリシア神話に登場する人類最初の女性・パンドラが「決して開けてはならない」と言われていた箱を好奇心から開けてしまい、さまざまな災いがこの世に飛び出したというエピソードに基づく言葉です。人間は好奇心によって良いことも悪いことも引き起こしますが、霊長類と人間の幼児を対象にした伏せたカップを開けさせる実験で、「人間は他の霊長類よりも中身…
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人間を殺すこともある危険な毒グモが出す毒はシチュエーションによって成分が変わるという研究結果

オーストラリアに生息する毒グモのグループであるジョウゴグモ科(Australian funnel-web spider)は、霊長類にとって致命的な毒を持っていることが知られており、かまれた人間が死亡する事例も報告される危険な毒グモです。そんなジョウゴグモ科の毒グモがさまざまなシチュエーションで分泌した毒を分析した研究で、一部の毒グモは「自分が置かれている状況」によって毒の成分が変わることが判明しま…
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ニワトリの「ソニック・ヘッジホッグ遺伝子」を活性化することで脚から羽毛を生やすことに成功

生物の四肢の発生には「ソニック・ヘッジホッグ」と呼ばれる遺伝子が大きく関わっています。ジュネーヴ大学の研究チームは、ニワトリのソニック・ヘッジホッグ遺伝子を発現させることで本来はうろこ状の皮膚で覆われた脚から羽毛を生やすことに成功しました。続きを読む……
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「なぜ虫は光に引き寄せられてしまうのか?」がハイスピードカメラを使った研究で解明される

日本には「飛んで火に入る夏の虫」ということわざがあるほか、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」やヒンドゥー教の叙事詩「バガヴァッド・ギーター」といった古典の中でも詩人たちが語ってきたように、虫たちが火や明かりに引き寄せられることは昔からよく知られてきました。それにもかかわらず、その理由はこれまではっきりとは分かっていませんでしたが、ハイスピードカメラによる観察でついに解明につながる大きなヒントが…
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クモのメスは交尾中に「死んだフリ」をする、一体なぜ?

クモやカマキリといった生き物の中には、交尾が終わった後にメスがオスを食べてしまうものがあり、食べられてしまってはたまらないクモのオスは「カタパルト式脱出機構」でメスから逃げるといった工夫をしています。一方、岩の隙間などに漏斗状の巣を作るジョウゴグモの一種のメスは、交尾中に死んだふりをすることで、オスを安心させる習性を持っていることが分かりました。続きを読む……
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フローラルな香りの石鹸を使うと蚊に刺されやすくなることが判明、蚊に刺されにくくなる香りは?

バージニア工科大学・農学生命科学部の研究チームが、アメリカ農務省および国立研究所からの資金提供を受けて実施した最新の調査によると、特定の香りの石鹸(せっけん)で体を洗うと蚊に刺されやすくなったり刺されにくくなったりすることが明らかになりました。続きを読む……
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木が大地を覆うずっと前の地球は8メートル級の巨大キノコに覆われていたという説

恐竜すらも姿を見せていなかった約4億年前の地球環境を調べた研究により、地上が巨大な菌類に覆われていた可能性が示唆されました。続きを読む……
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恐竜を絶滅させた巨大いん石は「核の冬」を起こさなかったことが判明

太古の地球上をのし歩いていた恐竜は、いん石の衝突で発生した熱波による世界的な大火災と、上空に巻き上げられた粒子が日光を遮ることで起きた急激な寒冷化により絶滅したという説が有力視されています。この地球の生命史を揺るがす一大事件は、長期的な寒冷期である「いん石の冬(核の冬と似た現象)」につながったとも考えられていますが、新しい研究により寒冷化はごく短期間だった可能性が高いことが突き止められました。続き…
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蚊の唾液に含まれる成分が人間の免疫系を抑制しているとの研究結果

蚊が媒介する病気により年間100万人以上が死亡していることが研究により明らかになっており、このことから蚊は世界で最も致命的な生物であるとされています。そんな蚊に関する新しい研究が発表され、蚊の唾液に含まれる成分が人間の免疫系を抑制していることが明らかになりました。続きを読む……
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本来は海岸に住む生き物が海上を漂うゴミに付着し新たな生態系を構成していることが判明

本来であれば外洋に出ることができない沿岸の生物たちが、プラスチック廃棄物の漂う太平洋ゴミベルトに集まり、新たなコミュニティを築き上げていることが調査により明らかになりました。続きを読む……
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最強生物「クマムシ」の遺伝子を人間の幹細胞に挿入する遺伝子実験を中国の軍事研究チームが実行、核攻撃の放射線に耐性を持つ「スーパーソルジャー」開発へ

極度の高温や低温にも耐え、秒速825メートルで射出されても生き残ることが報告されているクマムシは、高線量の放射線にさらされても生き延びることができるとされています。中国の軍事医学研究者チームが、クマムシの遺伝子を人間の幹細胞に挿入し、放射線に対する耐性を大幅に増加させたことが報告されています。研究チームはこの実験の成功によって、核兵器による放射線に耐えることができる「スーパーソルジャー」の開発につ…
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140年にわたって博物館で展示されていた鉱物が実は恐竜の卵だったことが判明

インド中部で発見され、メノウとして1883年にロンドン自然史博物館に収蔵されていた鉱物が、実際は恐竜の卵であったことが明らかになりました。この恐竜の卵を分析することで、恐竜がどのように巣を作っていたかが明らかになる可能性があります。続きを読む……
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エベレストの地面には登山者がせきやくしゃみで放出した細菌が保存されている

世界最高峰として知られるエベレストには毎年多くの登山者が訪れており、厳しい環境でありながら人の出入りが多い場所です。新たな研究で、「エベレスト山頂に近い標高約8000m地点でさえ、登山者が運んできた細菌が保存されている」ことが判明しました。続きを読む……
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生物の進化は決して後戻りしないと専門家、一見すると進化が逆行したように見える「退行進化」とは?

天然の精密カメラと言える動物の眼球や、脳に匹敵するニューロンで8本の足を自由自在に動かすタコの神経節など、生き物は驚くほど複雑な進化を遂げてきました。その一方で、盲目になった洞窟の動物や貝殻をなくした貝類など、一見すると進化が逆戻りしたかのような形態を見せる生き物もいます。そんな進化の不思議について、生物学者らが解説しました。続きを読む……
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チョルノービリ原子力発電所の立ち入り禁止区域に生息する犬は放射線の影響に適応しているかもしれない示唆される

1986年にソ連のウクライナ・ソビエト社会主義共和国(現ウクライナ)でチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所事故が発生し、放射能で汚染された発電所の半径30km圏内が立ち入り禁止区域に指定されました。避難を余儀なくされた地元住民はペットを置いていきましたが、一部は野良犬となり、記事作成時点でも多くの野良犬が立ち入り禁止区域内に生息しています。新たに、チョルノービリの立ち入り禁止区域に生息する…
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