南極大陸で暮らすコウテイペンギンの群れが地球温暖化の影響で繁殖に失敗したことが報告される

南極大陸沿岸部の棚氷で繁殖することが知られているコウテイペンギンは、地球温暖化による海氷の融解によって個体数減少の危機にさらされています。2022年には南極大陸では記録的な海氷の融解が発生し、4つのコウテイペンギンのコロニーで繁殖に失敗していることが確認されました。続きを読む……
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パンデミックによるロックダウンは野生動物の行動をどのように変えたのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが猛威を振るった2020年には、世界各地で外出や経済活動を制限する都市封鎖(ロックダウン)が実施されました。その影響は人間社会のみならず動物にも波及しており、飼い主がずっとそばにいるようになったことでペットの幸福度が向上したり、静まりかえった街で鳴く鳥の歌に変化が起きたりしたことが、これまでに報告されています。こうした変化が、野生で暮らす熊…
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野良猫にかまれた人から新種の細菌が発見される

路上で猫がくつろいでいるのを見るとついなでたくなりますが、かまれたり引っかかれたりすると傷口から雑菌などに感染し重大な結果になることもあります。イギリスで野良猫にかまれた男性が、これまで科学者が見たこともない新種の細菌に感染していた事例が報告されました。続きを読む……
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「セミの羽」に触れた細菌が破壊される秘密がスパコンにより判明、抗菌作用だけでなく自己洗浄作用も発揮

夏の風物詩ともいえるセミの羽には、触れたバクテリアを殺してしまう強力な抗菌作用があります。アメリカのストーニーブルック大学とオークリッジ国立研究所の研究者らが、スーパーコンピューターを用いてセミの羽の微細構造の働きを明らかにし、細菌を破壊して自然に自己洗浄するメカニズムを突き止めたことを報告しました。続きを読む……
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遺伝子操作で初の「処女懐胎」できるようになったハエが誕生、最初はオスを探すも人生後半に諦めてメスだけで生殖へ

過去には、オスの親の遺伝子をまったく受け継がないマウスやカエルが誕生していますが、これらは卵細胞を操作することにより作られたものです。こうした事例とは異なり、遺伝子操作により単為生殖が可能な能力を与えることで、メスだけで繁殖できるハエを作るのに成功したことが報告されました。続きを読む……
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シベリアの永久凍土で4万6000年も眠っていた線虫が復活し繁殖、ゲノム解析で「新種」と判明

シベリアの永久凍土で見つかった古代の線虫をよみがえらせる国際的な取り組みより、この線虫が以前考えられていたよりも古い約4万6000年前の時代から復活した新種であることがわかりました。この研究結果が確かであれば、クマムシなどが厳しい環境を生き延びるクリプトビオシスの最長記録が大きく塗り替えられることになります。続きを読む……
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昆虫に寄生して行動を操る「ハリガネムシ」は他のすべての動物に存在する遺伝子を失っていることが判明

ハリガネムシは細い糸のような形状をした寄生虫であり、主にカマキリやバッタなどの昆虫に寄生して、宿主の脳を操って水に飛び込ませる生態で知られています。そんなハリガネムシの中でも遺伝的に遠く離れた2つの種を調査した結果、他のすべての動物に存在する「繊毛」という細胞小器官を発現する遺伝子が、ハリガネムシには欠けていることが判明しました。続きを読む……
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「恐竜VSほ乳類」の瞬間を記録した化石が見つかる、意外にもほ乳類が優勢だった可能性

約1億2500万年前に起きた「恐竜VSほ乳類」の戦いの様子を保存した化石についての論文が、学術誌のScientific Reportsに掲載されました。恐竜が生息していた中生代のほ乳類については、「捕食者である恐竜から隠れるように生きていた被捕食者」というイメージがあるかもしれませんが、意外にもこの戦いはほ乳類が優勢だったことが化石から示唆されています。続きを読む……
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子牛は1頭で育てるよりもペアで育てた方が認知能力が高くなるとの研究結果

管理がしやすいなどの面から、産まれたばかりの乳牛を1頭ずつ他の牛とは離して飼育されることがあるそうです。牛が孤立することによる牛自身への影響の度合いについて、ブリティッシュコロンビア大学が調査しました。続きを読む……
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「約7700万円相当の龍涎香」が浜辺に打ち上げられたマッコウクジラの腸から発見される

浜辺に打ち上げられたマッコウクジラの死因について調査していた研究者が、腸の中から香水の原料として高値で取引される龍涎香(りゅうぜんこう)の塊を発見しました。今回発見された龍涎香は重さ約9.5kgもあり、取引価格は50万ユーロ(約7700万円)になるとみられています。続きを読む……
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オスのサルがセックスする相手はメスよりもオスの方が多いという研究結果、同性愛的行動に進化上の利点がある可能性も

近年は同性愛に対する社会的な理解が形成されつつありますが、依然として同性愛に偏見を持っている人も多く、一部の国では同性愛者を罰する法律も存在します。同性愛への批判には「同性愛は生物学的に考えておかしい」というものもありますが、プエルトリコのサンティアゴ島に生息する野生のアカゲザルを観察した新たな研究では、オスのサルはメスよりも同性とより多く性的行動に従事しており、同性愛的行動には進化上の利点がある…
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毛虫の毒は細胞に穴をあける、研究が進めばがん治療薬などの創薬分野で役立つ可能性

毛虫に刺されて皮膚が腫れ上がった経験がある人は多いはず。新たに一部の毛虫が持つ毒が細胞に穴をあける効果を持っていることが明らかになりました。さらに、毛虫の毒が細菌の毒から進化したものである可能性も浮上しています。続きを読む……
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ペンギンが水中で素早く泳げる理由は特殊な「翼」にあるという研究結果

ペンギンは鳥でありながら水中では非常に速いスピードで泳ぐことが可能であり、中でも南極周辺に生息するジェンツーペンギンは最高時速35kmにも達します。中国科学院やタイのモンクット王工科大学ラートクラバン校の研究チームが、ペンギンの翼を流体力学的に分析した結果から、「泳いでいる間に翼の角度を変える能力がペンギンの水泳能力にとって重要」だと報告しました。続きを読む……
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母ザルが自分で産んだ赤ちゃんの死体を数日間持ち歩いた後に食べてしまう衝撃的な事例が報告される

一部の動物は人間と同じように仲間の死を悼むことが知られており、野生のゾウが「死んだ子どもを運び続ける」といった行動をとることも報告されています。2020年8月には、チェコの動物園で飼育されていたドリルの母親が赤ちゃんの死体を2日間にわたり持ち運び、その後に死体を食べてしまうという事態が観察されました。この衝撃的な行為について研究者は、共食いには生殖上の利点があるかもしれないと説明しています。続きを…
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カモメは「人間が持っているものと同じ食べ物」を識別して好んで盗むことが実験で判明

「カモメに襲われて食べ物を奪われる」と聞くとまるで漫画やアニメの中の出来事のようですが、実際に海岸や船上で物を食べていると、カモメが手から食べ物を奪っていくことがあります。科学者たちは以前から「なぜカモメは人間の食べ物を奪うのか?」についての研究を行っており、イギリス・サセックス大学の研究チームが発表した新たな研究では、「カモメは2種類の食べ物が目の前にある時、近くの人間が手に持っているものと同じ…
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