「農業を実践する哺乳類」が人間以外で初めて確認される

人類の生活は農業の登場によって大きく変化したといわれており、「農業は人類のみが行う特別なもの」と考えている人も多いかもしれませんが、近年では一部のアリが農業を行っていることが判明しています。生物学全般の学術誌・Current Biologyに掲載された新たな論文では、人間以外で初めて「農業を実践する哺乳類」が見つかったと報告されています。続きを読む……
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北半球でよく見られるキノコが「1万7000以上の性別」を持っている可能性があると判明

人間を含む多くの動物は生物学的にオスとメスの2つの性別を持っているとされていますが、中には4つの性別を持つ鳥も存在するなど、自然界の性別は2つだけではありません。新たな研究では、北半球で一般的に生息しているキノコがなんと「1万7000以上の性別」を持っている可能性があると報告されています。続きを読む……
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「プラズマ衝撃波」で獲物を無力化するテッポウエビは自身をどうやって保護しているのか?

エビの仲間であるテッポウエビは、ハサミを勢いよくかち合てプラズマ衝撃波を放つことが可能で、衝撃波で獲物を無力化して捕食しています。そんな超強力な衝撃波からテッポウエビが自身を防御しているメカニズムが新たな研究によって明らかになりました。続きを読む……
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昆虫が「痛み」を感じている可能性があるという研究結果

「人間以外の動物も痛みを感じるのか?」という疑問は動物実験や家畜などさまざまな倫理的問題にも関わっており、近年では「魚も痛みを感じている」「タコには痛覚がある」といった研究結果が発表されています。新たに科学誌の英国王立協会紀要Bに掲載された論文では、「昆虫が痛みを感じている可能性がある」と報告されています。続きを読む……
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世界で初めて「フリーズドライされた体細胞」からクローンマウスを作り出す実験に日本の研究チームが成功

フリーズドライとは物体をマイナス30度ほどで急速冷凍し、真空状態にして水分を抜いて乾燥させる技術のことであり、現代では保存食や宇宙食などの製造に応用されています。新たに、「フリーズドライして最長9カ月間も保存した体細胞」からクローンマウスを作り出す実験に、山梨大学の研究チームが成功したことが報告されました。続きを読む……
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ウイルスが宿主の体臭を「蚊を引きつける臭い」に変えて蚊に刺されやすくしていることが判明

蚊は刺された部位にかゆみを引き起こすだけでなく、マラリアやデング熱、ジカ熱といったさまざまな病気を媒介しており、世界中で年間100万人以上が蚊が媒介する病気の影響で死亡しているとされています。「最も多くの人間を殺した動物」とされる蚊について、特定のウイルスが宿主の体臭を「蚊を引きつける臭い」に変えてしまい、宿主を蚊に刺されやすくしているという研究結果が報告されました。続きを読む……
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生きたイナゴの脳と触角に電極をつないで口腔がんを発見する研究

人間の体質の変化は分泌される化学物質にも影響を与えるので、優れた嗅覚を持つ犬にがんの有無を判別させたり、新型コロナウイルス感染者をかぎわけさせたりという研究が行われています。ミシガン州立大学の研究チームが、イナゴの脳と触覚を使って口の中にできる口腔がんを発見する方法を発表しています。続きを読む……
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絶滅種「メガロドン」は太古の海の頂点に君臨する最強の生物だったことが分析により明らかに

約2300万年前から360万年前にかけて生息していたとされる既に絶滅してしまったサメ「メガロドン」の歯を分析した新しい調査結果が報告され、当時のメガロドンは捕食者の中でもトップに君臨していたことが明らかになっています。続きを読む……
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カメの多くは「ほとんど老化せず年をとっても死亡率が上がらない」ことが判明

カメは非常に長生きする動物であることが知られており、南太平洋のセントヘレナ島で飼育されている「ジョナサン」というゾウガメは、2020年に190歳の誕生日を迎えました。そんなカメの寿命や老化に関して科学誌のScienceに掲載された2つの論文は、「カメは老化速度が著しく遅く、年齢を重ねても死亡率が上がらない」との研究結果を報告しています。続きを読む……
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なぜ人間は海の水が飲めないのか?

人間が生きる上では水が不可欠ですが、地球上の液体の96%以上が海水なので、人間の水分補給に適した真水はごくわずかしかありません。しかし、イルカやクジラなど海中で暮らす哺乳類がいることや、「髪以外の体毛がほとんどないのは人間が海辺で進化したからだ」という説があることを考えると、人間に海の水が飲めても不思議ではない気もします。そんな「なぜ人間は塩水から水分補給ができないのか」という疑問について、科学系…
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海底の沈没船が深海の生態系に影響を及ぼしている可能性が示される

世界中の海底に眠る沈没船の数は300万隻を超えるともいわれており、その多くは木材でできています。そんな木造難破船が深海の生態系を変えているという研究結果が発表されました。続きを読む……
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ヒトの顔に寄生する「ニキビダニ」が寄生生物から共生生物に進化しつつある

多くのヒトの顔には「ニキビダニ」と呼ばれるダニが寄生しています。このニキビダニはヒトの皮膚の上で一生を過ごすのですが、あまりにも孤立した環境で世代交代が行われたことによって遺伝情報が「人間と共生する」方向へ変化しているという研究結果が報告されました。続きを読む……
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4億3000万年前の「歴史上最も古い山火事」の痕跡が発見される、当時の生態系も明らかに

イギリス南西部のウェールズとポーランドにある2つの炭鉱には、これまで検出された中で最も古い「4億3000万年前の山火事の痕跡」が存在すると地質学者たちが発表しました。時代としては古生代に属するシルル紀に含まれ、山火事の痕跡からは当時の地球上の生命がどのようなものだったかについてのヒントも得ることができます。続きを読む……
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「実験に使われるマウスやラットの飼育環境」が研究結果を変えてしまう可能性がある

医療分野の研究においては人間の患者だけでなくマウスなどを使った動物実験も数多く行われており、世界中では年間1億2000万匹ものラットやマウスが実験に使われています。ところが、カナダ・ゲルフ大学の生物学教授であるGeorgia Mason氏らが、「実験動物が飼育されている環境から受ける慢性的なストレスが生物学的変化をもたらし、実験結果に影響を及ぼしている可能性がある」と主張しました。続きを読む……
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ストーンヘンジの建設者は「寄生虫がいた加熱不足の肉」を食べていたことがうんちの化石から判明

イギリス南部のソールズベリー近郊に位置するストーンヘンジは、紀元前2500~2000年に建てられた先史時代の遺跡であり、円形に直立した巨石が並ぶ様子は多くの人々を引きつけてきました。そんなストーンヘンジの建設者や飼い犬が残した「うんちの化石」から、建設者らが「寄生虫に汚染された肉」を食べていたことが判明しました。続きを読む……
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