「子どもをたくさん産んだメスほどバカな鳥」が報告される

子どもを産むことは人間を含むさまざまな動物の母親にとって、非常に多くのエネルギーを消耗する一大事です。Proceedings of the Royal Society B(英国王立協会紀要)に掲載された新たな論文では、アフリカ大陸南部のサバンナに生息するSouthern pied babbler(Turdoides bicolor/シロクロヤブチメドリ)は子どもを多く産んだメスほど認知能力が低いこ…
紹介「子どもをたくさん産んだメスほどバカな鳥」が報告されるの続きを読む

恐竜が哺乳類を食べていたことを示す化石が発見される、最も古い「ジェネラリストの肉食恐竜」の証拠か

恐竜が地球上に生息していた頃から人間の祖先に当たる小型哺乳類は存在しており、一部の恐竜は哺乳類を捕食していた可能性があります。新たに、中国の博物館に収蔵されていたミクロラプトルの化石から、「恐竜が哺乳類を食べていた証拠」が発見されました。続きを読む……
紹介恐竜が哺乳類を食べていたことを示す化石が発見される、最も古い「ジェネラリストの肉食恐竜」の証拠かの続きを読む

透明な「ガラスガエル」は赤血球の約90%を肝臓に隠すことで透明になっている

生き物が自らの姿を捕食者の目から隠すカモフラージュにはいろいろな方法があります。中南米のジャングルに生息する「ガラスガエル」は、筋肉や皮膚の透明度が高く、透明に近づくことで隠れるのですが、そのために体内を循環している赤血球を肝臓に隠すという方法を採っていることが研究でわかりました。続きを読む……
紹介透明な「ガラスガエル」は赤血球の約90%を肝臓に隠すことで透明になっているの続きを読む

殺虫剤に強い耐性を持ちながら伝染病を媒介する「スーパー蚊」が生まれつつある

蚊は「人間の命を最も多く奪った生き物」といわれるように、さまざまな伝染病を媒介する虫として知られています。日本の国立感染研究所の研究チームが、ベトナムとカンボジアのデング熱流行地域で、一般的な殺虫剤に対する強い耐性を持つ突然変異が現地の蚊にみられると報告しています。続きを読む……
紹介殺虫剤に強い耐性を持ちながら伝染病を媒介する「スーパー蚊」が生まれつつあるの続きを読む

ヘビにもクリトリスがあることが判明し研究者は大興奮、メスに関する研究が少なすぎるという指摘も

オスのヘビには半陰茎(ヘミペニス)と呼ばれる一対の生殖器が存在することが知られていますが、メスのヘビの生殖器に関する研究はあまり行われてきませんでした。新たにオーストラリアに位置するアデレード大学の研究チームが、メスのヘビに「ヘミクリトリス」が存在していることを発見しました。続きを読む……
紹介ヘビにもクリトリスがあることが判明し研究者は大興奮、メスに関する研究が少なすぎるという指摘もの続きを読む

昆虫が「痛み」を感じているという証拠の増加が動物福祉にもたらす影響とは?

世界では毎年1兆匹以上の昆虫が、食物や動物の餌として命を奪われています。これまでは昆虫を除く多くの動物が痛みを感じることができると認識されていましたが、近年は昆虫も痛みを感じていることが研究により明らかになっています。さらに、最新の調査結果を受け、研究者の中には農薬や化学実験などから昆虫を保護すべきという声も上がっています。続きを読む……
紹介昆虫が「痛み」を感じているという証拠の増加が動物福祉にもたらす影響とは?の続きを読む

「寄生虫」がオオカミを群れのリーダーに仕立て上げていることが判明

「トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)」という寄生虫に寄生されたオオカミは、そうでないオオカミより群れのリーダーになる確率が高く、群れを離れて一匹オオカミになる可能性も高いことが分かりました。続きを読む……
紹介「寄生虫」がオオカミを群れのリーダーに仕立て上げていることが判明の続きを読む

羊の群れは集団行動を率いるリーダーが短時間で交代することで集合知を得ている

羊は群れを作る性質を持ち、個よりも集団で移動することがよくあります。これまで羊の群れは基本的に先導する羊に従いながら動いているだけだと考えられていましたが、実は群れを先導するリーダー役が群れの中で頻繁に交代され、同時に個々の羊が持つ知識が群れ全体で共有されることで集合知を得ているという研究結果が発表されました。続きを読む……
紹介羊の群れは集団行動を率いるリーダーが短時間で交代することで集合知を得ているの続きを読む

地球では知られざる「もう1つの大量絶滅」が起きていたとの研究結果

地球は約4億4300万年前のオルドビス紀から始まり、デボン紀、ペルム紀、三畳紀、約6600万年前の白亜紀にかけて、主に5回の大量絶滅を経験しています。これらはすべて「肉眼で見える生物が生息している時代」に起こったイベントであり、まとめて「ビッグファイブ」と呼ばれていますが、一部の研究者は、既存の絶滅イベントに加え、これまで知られていなかったもう1つのイベントがあったのではないかと主張しています。続…
紹介地球では知られざる「もう1つの大量絶滅」が起きていたとの研究結果の続きを読む

生分解性で簡単にリサイクル可能な「キノコでできた基板」が作られる

現代社会において電子機器に搭載されるチップはなくてはならない存在ですが、チップの寿命やリサイクルの困難さから毎年大量の電子廃棄物が生み出されています。そこでオーストリアの研究チームは、チップの基板の素材として「キノコ」を利用することで持続可能なチップが製造できるという研究結果を発表しました。続きを読む……
紹介生分解性で簡単にリサイクル可能な「キノコでできた基板」が作られるの続きを読む

約35億年前の岩石が「地球上における最古の生命の痕跡」だと確認される、火星の生命探査にも役立つ可能性

西オーストラリア州のドレッサー累層で発見された約34億8000万年前の岩石を調べた国際的な研究チームが、「この岩石は生命の活動に由来するものである」と結論づけました。これは地球上における最古の生命の痕跡であると共に、火星における生命探査にも役立つ可能性があるとのことです。続きを読む……
紹介約35億年前の岩石が「地球上における最古の生命の痕跡」だと確認される、火星の生命探査にも役立つ可能性の続きを読む

「石頭恐竜」ことパキケファロサウルスは頭突き合戦ではなく「キックボクシングや相撲」で決闘をしていた可能性

頭骨の上部が分厚いドーム状の骨でできていることから日本語で「石頭恐竜」と呼ばれ、ラテン語でも「厚い頭を持つトカゲ」を意味する学名を与えられているパキケファロサウルスは、頭突きをして群れの中での順位を決めたり、捕食者から身を守ったりしていたと考えられてきました。しかし、新たな研究により頭突きではなくカンガルーのような尻尾を駆使したキックボクシングや、頭を突き合せたまま押し合う相撲で戦っていた可能性が…
紹介「石頭恐竜」ことパキケファロサウルスは頭突き合戦ではなく「キックボクシングや相撲」で決闘をしていた可能性の続きを読む

犯罪現場に居合わせたネコから犯人の手がかりになるDNAを採取できる可能性

飼っているペットが何かを伝えたいかのように飼い主を見つめたり、鳴きかけたりしてくることはしょっちゅう起こります。「動物と言葉でコミュニケーションを取れればいいのにな」と思う人は多いはずですが、それは犯罪現場を検証する捜査員も同じです。飼いネコに付着したDNAを調べた研究により、現場にただ1匹残された「もの言えぬ証人」が、実は犯罪捜査の役に立つかもしれないことが分かりました。続きを読む……
紹介犯罪現場に居合わせたネコから犯人の手がかりになるDNAを採取できる可能性の続きを読む

動物の行動には「生後1日目」から個性が存在している可能性

人間を含む動物の行動にはそれぞれ個性が存在していますが、一体いつから行動の個性が発生し、発達していくのかについては不明な点が多く残されています。そこで、遺伝的に同一なクローン魚の行動を出生直後から追跡した実験を行ったところ、行動の個性は「生後1日目」から存在していることがわかりました。続きを読む……
紹介動物の行動には「生後1日目」から個性が存在している可能性の続きを読む

ついにコウテイペンギンを絶滅危惧種に指定するとアメリカ当局が決定、地球温暖化による海氷減少が脅威に

2022年10月25日、アメリカ内務省傘下で野生生物の保護管理を担当する魚類野生生物局(FWS)が、最も大きなペンギンとして知られるコウテイペンギンを絶滅危惧種に指定したと発表しました。コウテイペンギンは南極大陸沿岸部の棚氷で繁殖することが知られており、近年進行している地球温暖化による海氷の融解が脅威となっているとのことです。続きを読む……
紹介ついにコウテイペンギンを絶滅危惧種に指定するとアメリカ当局が決定、地球温暖化による海氷減少が脅威にの続きを読む